参議院の勢力が決まる。2019参議院議員選挙についての雑感。
みなさんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。
選挙から一夜。
比例の結果もすべて出そろい、勢力が明らかになりました。
自民、公明両党は改選124議席の過半数63を確保した。
ただ、自公と憲法改正に前向きな日本維新の会の「改憲勢力」で、改憲発議に必要な参院の3分の2(164)維持に必要な85議席を割り込んだ。
今回の投票率は、48.8%と戦後二番目に低い結果に終わりました。
国民の半数が選挙に行かないという異常事態です💦
低投票率となった背景には、この参議院選挙がワンイシューによる劇場型というよりは、むしろ与党である自公政権への信認を問うモノであったことが要因かもしれません。
ですから、昨夜の選挙速報でのインタビューで安倍首相が「衆参W選挙を考えなかったわけではなかった」と答えていましたが、仮にW選挙になっていても、大した盛り上がりにはならなかったように思います。
ただ、もちろん争点がなかったということではありません。
挙げるとすれば、『年金』、『消費税』、『憲法』でしょうか。
はじめに「年金問題」ですが、これは、いわゆる金融庁レポートで、具体的には老後には2000万円が必要になるというものです。
野党はこれに反応し、「政府は老後の生活を面倒見てくれないぞ!」と声を上げましたが、対案もなく批判にのみ終始していたため、国民には響かなかったような気がしています。
次に「消費税」ですが、これは、10月に10%へと引き上げることを指しています。
ただ、消費税の議論は、そもそも反対だったり、反対のための反対をされる人もいる状態なので、議論は平行性になりがちでした。
なにより今回の消費税の引き上げは、2度延期した経緯があり、今回が3度目の正直です。
個人的には、消費税引き上げに伴い導入される「軽減税率」は、面倒くさくて、無駄な事務コストしか生まないので反対なのですが、松屋、サイゼリヤ、ケンタッキー・フライド・チキンに続いて、同一価格で対応してくれるところが出てきてくれるところを期待したいと思います。
そして、三点目の「憲法」ですが、これはまだタイミングではないと思っています。
安倍首相の任期は21年9月までありますから、それまでに憲法改正の機運をつくっていくのではないかと思っています。
つまり、憲法改正ありきで議論をすすめるのではなく、「日本が今の憲法ではまずいんだ!」という意識の醸成をしつつ、その高揚感を待って、任期最後の解散総選挙に打って出るのではないかと予想しています。
そうなると、解散の時期はオリンピック後となるのですが、果たして!?
さて、今回の選挙戦について、もう一方の野党に目を向けると、N国党が議席を得たり、「れいわ新選組」の動きなどが話題に上りましたが、野党全体としては『立憲』に票が流れ、大躍進しました。
安倍首相が選挙戦の演説の中で、立憲民主党の党名を間違えてみせて聴衆を笑わせていましたが、立憲民主党は結党以降、あっという間に野党第一党に躍り出ました。
今回においても自民党は、安定政権を確保することができましたが、そこには常に相反する野党がいて、彼らがどこに向かっていくのは、兎に角わかりにくい状況にあります。
もちろん、野党の再編がまたいつ起こるかわかりませんし、安倍一強が叫ばれる中、くすぶる中道右派の政党が新たに生まれる可能性も否定できません。
その意味では、自民党は決して胡坐をかくことなく、これからも一丸となって政策を推進し、強い経済をつくっていかなければなりません。
選挙という節目を機に、日本に役立てる政治家として成長すべく、気持ち新たにこれからも、自身の任務に打ち込みたいと思います。
それではまた明日!
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む