激化する空港間競争に勝ち抜く!②
成田空港においてもようやくオープンスカイが始まりました。
国際線の新規就航や増便はこれまで、2国間の政府交渉で決められてきたために、多くの時間が費やされていました。こうしたなか就航や便数の増減、運賃などの交渉を航空会社や空港サイドとの直接交渉できるようにするという、自由化の流れが強まり、日本においても成田空港よりも以前に関西国際空港、中部国際空が自由化の対象になっています。
先日お伝えした西側誘導路と横堀地区誘導路、横堀地区駐機場の整備は、オープンスカイ、発着枠27万回化への対応です。
こうしたなか羽田空港においても今年度末までには国際線発着枠が3万回増える予定ですが、オープンスカイの対象となるかは未定となっているため、この点について成田空港は大きな先手を打ったことになるだろうと思っています。
さらに成田空港では、こうした国内外の競合空港に対抗すべく、7年ぶりに航空会社から徴収する国際線の着陸料を改定、平均5.5%の引き下げがはじまりました。
具体的には従来1トン当たり1650~2100円に設定されていましたが新料金体系ではランクにかかわらず一律同100円ずつ引き下げるというもので、騒音が低いほど値下げ率が高くなることになります。
これにより着陸料は21億円程度の減収が見込まれていますが、改定に合わせて事務所費などの割引を廃止することにより、実質的な減収は10億円程度に留まるということです。
こうした動きに反応したのか大韓航空が先月31日からハワイ・ホノルル線を新設されました。また米国ユナイテッド航空も6月からデンバー線を就航させる予定と早速の効果が出ているように見受けられます。
また、昨年の就航から国内線ネットワークの充実に寄与しているLCCについてもカーフューの弾力化はハード面については14年度中には、那覇、関西国際空港に続くLCC専用ターミナルが完成する運びです。
成田空港には確かに地理的優位性がありますが、LCCの参入により空港間競争の激しさは増しています。新たな顧客を開拓しているLCCという潮流に乗り遅れることなく、より多くの航空会社、利用者に選んでいただける空港となるよう、一方では戦略的な事業展開を進めながら、引き続きカーフューをはじめとした検討課題について一つ一つ乗り越えていけるよう尽力していきたいと思います。
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む