平成30年度航空局関係予算配分方針にみる首都圏空港(成田・羽田)機能強化における国の軸足。
みなさんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。
今日は、国の予算について特に空港関係予算の配分方針が明らかになりましたので、ここにお知らせいたします。
平成30年度航空局関係予算配分方針
(1)2020年「航空新ステージ」に向けた機能強化
[1]首都圏空港の機能強化
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の円滑な開催、さらにはその先を見据え、首都圏空港の機能強化に向けて、羽田空港の飛行経路の見直し等により2020年までに羽田・成田両空港の空港処理能力を約8万回拡大することに取り組みます。
[2]観光先進国の実現と地方空港等のゲートウェイ機能強化
①那覇空港・福岡空港の滑走路増設事業、CIQ施設を含めたターミナル地域の機能強化等
②民間の資金と創意工夫を活かす空港運営の民間委託(コンセッション)の推進
③「訪日誘客支援空港」への支援による新規就航・増便の促進及び航空旅客の受入環境の高度化・円滑化
などを行います。
(2)セキュリティ・セイフティの万全な確保
[1]テロ対策の強化
「テロに強い空港」を目指して、先進的な保安検査機器(爆発物自動検知機器等)の導入促進、先端技術の活用による空港警備体制の強化等により空港・航空保安対策をさらに強化します。
[2]安全な運航の確保
空港の耐震対策、老朽化対策等を着実に実施するとともに、操縦士の養成・確保対策、国産旅客機の安全性審査、小型航空機対策、無人航空機対策などに取り組みます。
(3)航空イノベーションの推進
急増する航空需要への対応や、これに伴うボトルネックの解消、空港インフラの老朽化等の航空産業を巡る新たな課題に対応するため、官民の役割分担を考慮しながら、無人車両技術をはじめとする先端技術の空港運営への活用方策の検討、管制空域の抜本的再編等による管制処理容量の拡大など、「航空イノベーション」の推進に着手します。
配 分 額:195,993百万円
(直 轄 186,918百万円)
(補 助 9,075百万円)
となっています。
今年度の日本の空港への予算はおよそ1960億円の予算となりました。
さて、注目したくなる羽田空港と成田国際空港への配分がどうなったのか見てみたいと思います。
(1)羽田空港 事業費:698億円
平成30年度は、飛行経路の見直しに必要な航空保安施設、誘導路等の施設整備、CIQ施設整備を実施するとともに、駐機場の整備、国際線・国内線地区を結ぶトンネル(際内トンネル)の整備、空港アクセス道路の改良、川崎市・羽田空港を結ぶ連絡道路の整備、A滑走路等の耐震対策及び基本施設・航空保安施設等の老朽化に伴う更新・改良を実施します。
(2)成田空港 事業費:53億円
平成30年度は、ターミナルビル(CIQ施設)の利便性向上のための施設整備に加え、継続中の庁舎耐震対策等を行います。
以上のようになっています。
羽田空港はすべて国の直轄事業で進められるものであり、約700億円と予算総額のおよそ45%を占めていることがわかります。
それに引き換え、成田国際空港は53億円とわずかに4%です。
今年度の予算が2020年までに行う首都圏空港機能強化の予算額のピークとなることは言うまでもなく、この単年度だけで軽々に判断すべきではありませんが、その軸足が羽田空港にあることは明らかです。
成田国際空港においては、3月に四者協議会が開催され、夜間飛行制限の緩和をはじめとした機能強化について、騒音地区住民の皆様方による苦渋の決断により合意されましたが、国の軸足からみても、可能な限り早期に夜間飛行制限の緩和を実施することで、成田の優位性をアピールすべきだと思います。
私は、このことについて6月議会の一般質問において取り上げ、市の見解を質してまいります。
それではまた明日!
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む