政友クラブ勉強会に東京大学医科学研究所の上先生にお越しいただき、新型コロナ問題への理解を深めました。
みなさんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。
本会議も終わり少し落ち着いてきてましたが、今日は会派政友クラブの勉強会が開催されました。
午前中は成田市の政策課題などについて意見交換を行い、課題への共有認識を得ました。
昼食をはさみ午後からは、テレビでもおなじみの東京大学医科学研究所の上先生にお越しいただき、新型コロナウイルス感染症対策の課題や、専門分野であるPCR検査について、そして、日本の取り組みの評価などについて講演をいただきました。
「日本はこれだけ衛生環境が整っていながら、感染者数における死者数の割合があまりにも高すぎる。」
との指摘からスタートしました。
そこで早速ググってみると、新型コロナウイルスの罹患者の死亡率は、イタリア(7.31%)、イラン(5.69%)、中国(3.97%)、スペイン(3.71%)となっていて、5位が日本となっていました。
上位4カ国については、経済的な問題を抱えていたり、医療費削減政策などで感染症への対応が不十分と想定できますが、日本の医療レベルは国際的にみても非常に高いレベルにあります。
それにもかかわらず、第五位というのは異常です。
上先生の見解によると、「これは、国内感染者を把握できないことの証左。」であるとのことでした。
国内感染者は、検査を希望したにもかかわらず、PCR検査を受けることができず、数カ所の医療機関を経て、ようやく検査を受けた結果、感染が判明するというケースが続出しています。
国内での検査体制が追いついていないことが原因で、検査遅れによる重篤化により、致死率が高くなっているのではないかということでした。
その他にも、「学校の一斉休校はまったくの無意味」、「このままある程度抑え続けてもゆっくり罹患者が増えるだけで、諸外国が封じ込めを終えた時も、日本だけ多数の罹患者を抱えることになる。」
などなど、上先生の視点から様々な見解が示されました。
メディアからの情報だけでしたので、専門家の生の意見は、なるほど!と思うことが多く、とても参考になりました。
そして夜に、安倍首相とバッハ会長が電話会談をされ、東京オリンピック・パラリンピックの延期が決まりました。
このことを受けて、「新型コロナウイルスの感染拡大は極めて深刻。」というグローバルスタンダードを再認識したのですが、「コロナ疲れ」というワードが生まれ、花見客で賑わっているという報道に接するとき、日本は諸外国ほど切迫感がないような気がしています。
それでも大阪府知事は厚労省の内部資料を国民に開示してみせたり、東京都知事はロックダウン「都市封鎖」という言葉を口にされるなど、国民とは裏腹に政府・行政はかなり危機感を持って対応にあたっています。
ただ、経済活動の更なる停滞を招かないよう、それらも考慮してイベントなどの再開時期を決断しなければならず、感染抑制のために自粛させながら経済を回すという二律背反の難しい判断を迫られているのも事実です。
未知とのウイルスとの戦いに勝利し、無事に延期された東京オリンピック・パラリンピックが開催されるよう、あらゆる力を集結して乗り越えていきたいですね。
引き続きアンテナを高く情報を集めていきたいと思います。
それではまた明日!
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む