政党よりも政治家を選ぶ選挙に
先日の解散により、次期衆議院選挙には最大で14政党が犇めき合うまさに群雄割拠、現時点においてはどの政党においても抜きん出ている印象はありませんので、単独過半数というよりもここからは連立政権が一般化するのかもしれません。
ただ、第三極として注目される日本維新の会(太陽の党合流)、みんなの党、減税日本が大連携するような動きですが、果たして一本化できるのでしょうか。増税組と減税組がどのような連携を行えるのか難しさを感じてしまいます。政権を奪取すべく安易に合流してしまうと、その後の政策決定において歪みが生じ、「決められない政治」が継続する可能性も孕みます。
また、マニフェストや公約の信用は前回で墜落してしまったかもしれません。民主党の努力不足は言うまでもありませんが、一方で政策を掲げたとしても、社会情勢や東日本大災害の発生といった予測不能な外的要因によって、いくらでも変更が生じるため、今回は各政党としても掲げるべき政策を躊躇しているような気がします。
連立政権が一般化すること前提に考えると政策策定には政党間の協議が必要であり、せめてベクトルはあわせておく必要があると思いますので、ここからの各政党の情報発信には注目したいと思っています。
「じゃぁ、どこに投票すればいい?」っという声が聞こえてきますが、政党が乱立している中においては、いずれにしても政治家を選ぶ選挙であるべきだと思います。
党派を超え、日本の未来を描ける志しのある政治家が政治を執ることで国民に日本という国の在り方を示しながら一つひとつ結果を出していってほしいと思います。