WBC不参加表明は外交交渉としては良いと思う。
日本プロ野球選手会がWBCへの不参加を決めたということです。
詳細を把握しているわけではありませんが、簡単に言うと利益配分がアメリカ66%、日本13%というのは不公平だろうというもの。
「MLBの思い通りにはさせないよ。」という選手会の判断です。
これに対してNPBは選手会に対して翻意を求めていくということですが、
NPBが何をしたいのかわかりません。
そもそも交渉において「結果ありき」で議論してはなりません。
NPBの動き方はまさに「参加ありき」の行動であり、これではMLBは「文句を言ったところでどうせ参加するんでしょう。」と交渉に臨んでくるわけですから、どれだけ彼らが優位に事を運べるか。これでは、交渉とは言えません。
ひょっとしたらNPBは、とりあえず文句を言ってこれまでの13%が多少なり改善されればそれでいいと安易に考えていたのかもしれません。
何より彼らが恐れているのは13%の利益さえを失うことなのでしょう。
過去2回のWBCは楽しみました。
もう、それで十分です。
結果ありきでしか臨めないNPBのこれ以上の交渉は、これまでよりも屈辱的なものとなりかねず、選手会から学ぶことが多いように思います。