職員の不祥事に思う
すでに、メディアや各紙にて報道されていることですので、多くの方がご存知かと思いますが、7/28に収賄容疑で市の課長が逮捕されました。
事件概要としては、道路改良工事の制限付一般競争入札において、当時事後公表されていた最低制限価格を入札事業者に伝え、その見返りを受けたというものです。
小泉市長は前市長の汚職による出直し選挙で入札改革を訴えて当選を果たし、以降、入札改革に尽力されており、議会側としても一定の評価をしていました。
ですが、すでに皆さまが感じているように、政治家や多くの行政職員がどんなに真剣に取り組んでいたとしても、こうしたたった一つの事件によって、あっという間にその心象は墜落してしまいます。
行政職員や政治家には、一般サラリーマンに比べその待遇や職務から、より高い倫理観が要されていることは言うまでもありません。
同じ過ちを繰り返さないためにと積極的に改革に取り組んできたことを現場で見てきていただけに、今回の不祥事は、大変遺憾なことであり、本当に残念でなりません。
政治家だけではなく、行政職員もまた、市民のみなさまの命と健康を守り、より豊かな生活にしていくという大きな役割があり、それと同様の責任があります。
公務員のなかに「しょせんは税金」という意識がある限り、どんなに素晴らしい制度設計をしたところで再発防止はできません。
その意味では、こうしたことを建前としてではなく、それぞれが日々自覚し、より良いものにしていこうという想いを共有していけるように、今後も活動に代えていければと思います。