日米航空交渉は不発も
国際線の基幹空港である成田空港を要する成田市民のひとりとして、
心配していた日米航空交渉は、予定されていた2日間ではまとまらず、
さらに1日延長されるも不発に終わりました。
そもそも今回は羽田の限られた発着枠において、それ以上を望むほうが
無理というものであり、交渉不調となることはわかっていました。
ですが、今回の交渉において米運輸省はデルタ、アメリカン、
ユナイテッド、ハワイアンなど各エアラインから路線申請を受けて
いることが改めてわかりました。
さらに、デルタは成田発着の全17路線を羽田に移したいとの
意向を示したとのことです。
これまで、デルタが成田をアジアハブの拠点としていたからこそ成田が
国際線のハブ空港として機能していたことは、言うまでもありません。
今回は交渉不調に終わりましたが、今後の羽田機能強化の議論に
おいて都内飛行ルートの変更が実現された場合、2020年までに
羽田の増枠が予定であり、今回の空港交渉がその場合の成田空港の
影響は計り知れません。
その意味においても、成田は2020年までには一定の空港機能強化策を
何としても成し遂げ、旅客だけではなく、航空会社にも選ばれる空港として
歩みを進めていかなければならないと強く感じた次第です。
成田市議会議員
雨宮しんご