魍魎跋扈のこの世界
千葉県選挙区で日本維新の会の公認を受けていた候補予定者が公認を取り消しされたということです。
日本維新の会の松井幹事長(大阪府知事)は15日、夏の参院選千葉選挙区(改選定数3)で同党が公認していた前・千葉県我孫子市議の久野晋作氏について「(公認)予定者を取り消す」と述べ、公認撤回を正式に決めたことを明らかにした。
府庁で記者団に語った。
西田譲県総支部代表ら県関係の3衆院議員が同日、府内で松井氏と会談。久野氏の準備不足などを理由に、「このままでは戦えない」と伝え、松井氏が受け入れた。松井氏は、3氏のいずれかの参院へのくら替えも視野に、早急に新候補を選定し、党本部に公認申請するよう求めた。
西田氏は読売新聞の取材に対し、「激戦区で何としても議席を獲得するための決断。(選挙協力を進める)みんなの党には、率直におわび申し上げたい」と述べた。西田氏は同日、久野氏と会談、党本部の方針を伝えた。
久野氏は我孫子市内で読売新聞の取材に対し、「これまで色々な人に応援してもらいながら準備を進めてきたので本当に残念だ。せめてリングに上がりたかった」と悔しさをにじませた。進退については「支援者に報告後に決める」と述べるにとどめた。
(2013年5月16日07時38分 読売新聞)
内容としては準備不足ということでしたが、候補予定者のブログを覗くかぎりでは、活動の積極性はもとより市議としての退路も断つなど意気込みと誠実さが伝わってきます。
なによりこの決断は他党にこそプラスであっても日本維新の会においてはマイナスしかないのではないかと感じますが、魍魎が跋扈する政治の世界にあっては、いつ何が起きても不思議ではなく、マイナスを被ったとしても候補者を変えたいという意志がどこかで働いたのだと思います。
いずれにしても後味の悪い結果です。
さらに、歴史認識という金科玉条のもとで日本外しが進んでいるこの局面でのあの発言といい、より一層日本維新の会は選挙で戦いにくくなったのではないかと思います。
さて、今日は日中に政務調査など庶務を終えた後、夕方から長男が所属するバスケットボールチームの練習風景を覗き、19時からは商工会議所で行われた委員会に出席してきました。