政策を語れる議員を増やす一助に!市議会議員も選挙期間中のチラシ配布解禁へ!
皆さんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。
昨日の議案説明会において、9月定例会議に上程される議案について執行部から説明があったのですが、そこで、「成田市議会議員及び成田市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部改正」という議案が。
一読だと何のことかわからないのですが、この議案を簡単に説明すると・・・
「市議会議員も選挙期間中もチラシで政策を訴えることができるようにする」ための条例改正となります。
『え?選挙なのに、制作チラシも配っちゃいけなかったの?』
と思われるかもしれませんが、実はそうだったんです。
選挙期間中は公職選挙法でチラシなどの文書図画の配布が禁止されていました。
(現在はホームページの更新など一部解禁されています。)
選挙期間中、候補者が自分の公約などを記した政策チラシを配ることができませんでした。
ただ、政党のチラシは配布することができたので、政党所属の候補者が有利とされてきました。(政党であっても候補者名の入ったものは認められない。)
ですから、我々無所属候補者は告示前が勝負。
政治活動として政策を書いた顔写真入りのビラを配るしかありませんでした。
一番機運が高まる選挙期間中にチラシさえ配布することができず、政策を訴えるのは選挙カーでの演説のみ。
そんな、政策に背を向けたようなルールが、いよいよ2019年3月から改善されることになります。
今回の改正により、
都道府県議選では候補者1人につき1万6千枚
政令指定市議選は8千枚
その他の市議と東京23区議選では4千枚
を配れるようになります。
前回の地方統一選挙において選挙運動でのインターネット活用が解禁されたのに続き、候補者と有権者の距離を縮める改革だと思います。
選挙期間中の政策ビラの配布は、自治体の首長選挙ではすでに2007年から認められていたのですが、議会議員の選挙については見送られていました。
もちろん我々議会議員は、予算編成権をもつ首長と異なり、個々の議員の政策実現への道筋は見えにくいです。
ですが、地域のイベントやお祭りなどに顔を出して名前を覚えてもらうことよりも、議会議員に優先されることは、政策チェックと政策立案、その実現に向けた活動であるはずです。
4000枚のチラシを配布すことでその実現が叶うのか?
と言われれば、決してそんなことはありませんが、選挙戦での政策の比重増加に期待をしています。
これにより、候補者は間違いなくこれまで以上に政策を練りあげる能力が求められることになりますし、有権者はそれを評価できるようになるはずです。
政策を語れる議員を増やす一助になってほしいと思います。
この改正法で残念なことというと、町村議会議員選挙が対象外となったことです。
先日も若市議メンバーのある町議会議員と意見交換をさせてもらったのですが、過疎化による議員のなり手不足はとても深刻だということでした。
政策チラシの解禁は、一面では公費負担による立候補しやすい環境整備の一環とも捉えることができます。
有能な候補者を選出するためにも、また、なり手不足の解消の一助としても町村議会においても公費によるビラ配布を認めていくべきだと感じます。
いずれにしても、引き続き情報発信議員として私自身も絶えず努力をしてまいります。
それではまた明日!
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む