観光も「量」から「質」へ!オーバーツーリズム解消に向け「責任ある観光」を推進をすべき!
みなさんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。
https://ama-shin.net/blogs/activation-narita/16115/
先日のブログに書いた、菅総理肝入りのインバウンドで2030年に6000万人を達成するためには、国民からの批判をうまく受け止めながらも、それこそ闇雲に誘客活動を展開し、徹底的に経済活動にシフトしていかなければ達成は難しいと考えています。
観光は大切なインフラであり、観光都市を標榜する成田における観光の位置付きはとても大きいと考えていますが、流石にこの数値は現実的ではありません。
わたしは、決して「無理な数字だから」という理由ではなく、そもそもこの数値目標を卒業しても良いのではないかと思っています。
その理由は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が横ばいになったとしても、それは抑制されただけであって、消滅するわけではないからです。
今後、ワクチンが開発されて遍く国民に行き渡るまでは、手を緩めれば再び感染拡大することは想像に難くないですし、入国制限の緩和は、まさにその隙を作ることに他なりません。
語弊こそあるかもしれませんが、千葉県民からするとテレビで連日報道される「東京で今日は〇〇〇人」には、驚かなくなってきたようなきらいがあります。
ですが、いざ地元地域で感染者の報告が出ると「ビクッ!」とされる方がまだまだ多い、という印象をわたしは持っています。
この感覚は当然だと思いますが、多くの国民が新型コロナに対して未知への恐怖、畏怖の念を抱いているということを踏まえた上つつ、どこまで検疫体制に強制力をもって臨み、そして、最終目標である訪日外国人の受け入れについて、国民がどこまで許容してくれるのか、探り探り進めていく必要があるのだと思います。
このように、難しい判断を重ねながらも日本のインフラである「観光」を再開していくためには、冒頭申し上げた通り、私はこれを機に数値目標は辞めるべきではないかと思うのです。
『インバウンドで2030年に6000万人を達成する!』
っという数値目標を掲げることはとても素晴らしいと思います。
ですが、新型コロナの流行前、昨年の時点で観光地におけるオーバーツーリズムの弊害は指摘されてきました。
中国人観光客を筆頭に日本を訪れる外国人が増え続ける中、医療現場では外国人患者をめぐるトラブルが起きている。最近目立つのが、旅行中にケガや病気で病院を受診した観光客による医療費の“踏み倒し”だ。
私は、レスポンシブル・ツーリズム(責任ある観光)を推進すべきと、先の一般質問で論陣を張った経緯があります。
この責任ある観光というのは、地域側で「来て欲しい」人を明確にイメージし、観光客の意識や行動にも一定の責任をもってもらうことで、より良い観光地を作るという考え方です。
感染者数が一時的に抑制されたとしても、新型コロナウイルスそのものが消滅していないことを踏まえると、観光地としては観光客の受け入れに慎重にならざるを得ません。
ですから、観光客についても「お客様」である一方で、自分の行動が地域の感染拡大リスクになったり、環境へ負荷をかけているということを意識した、自律的な行動をとってもらう必要があると思うのです。
わたしは、今回のパンデミックをひとつの契機と捉えて、ただ人数を追い求めることは辞めて、「観光」に質(クオリティ)を求めていくことが大切なのではないかと思っています。
されど外貨獲得が・・・と言われるとまだ理論武装が弱いので、アフターコロナにおける実利としてのレスポンシブル・ツーリズムの在り方について、引き続き、勉強していきたいと思います。
それではまた明日。
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む