教育民生常任委員会行政視察 二日目
教育民生常任委員会視察の行政視察2日目の今日は、岡山県から大阪府の寝屋川市に入り、「旧小学校の再利用について」池の里市民交流センターを視察しました。
寝屋川市は、大阪府の東北部に位置しており高度経済成長期に大阪の衛星都市として発展し、24.73k㎡という市域(成田は213k㎡で12万人)でありながら昭和50年には最大で25万人の住宅都市です。
ですが、近年の少子高齢化の進展とともに人口の減少傾向が顕在化し、22年9月の推計によると23万7千人まで減少しています。
こうした人口増加に対応すべく整備した小中学校でしたが、その後の人口構造に対応すべく、学校の適正化について議論が行われ、今視察地である池の里小学校を廃校すべきであるとの答申を受けて平成16年に廃校し、全市的に小中一貫教育へとその方針を踏み出しました。
地域住民にとっては大切な地域活動の場であり、地域コミュニティを形成する中核的な位置付けとなっていた小学校の廃校を放置することなく、改めて小学校跡地の地域再生を行うために地元との協議を重ね、現在は①文化財資料館、②市民のスポーツ活動の振興、③高齢者交流施設(交流会、文化・趣味活動、老人クラブ)の三点を軸に跡地の利用を行っています。
成田市においても、現在学校の適正配置が進められており、すでに豊住中学校や中郷小学校を閉校し、久住第一・第二小学校は統合、さらに近々、下総地区の4小学校を統合し、ここでは小中一貫教育を行っていく方針が示されています。
特に成田市では少子化による学校の適正配置が図られていますが、その後の跡地利用の方向性は見えてきていません。
今視察を通し、改めて跡地利用における地元住民との入念な協議の必要性を感じたところですので、成田市においても今後の適正配置、小中一貫教育のあり方と平行で、跡地の利用方法における協議についてもフォローができているか確認していければと考えています。