教育民生常任委員会での雑感
教育民生常任委員会といえば、付託案件が一番多い委員会なのですが、
おそらく、私が議員になって以来初めて付託案件がありませんでした。
さて、審議する議案こそありませんでしたが、所管事務調査として、
5件の報告を受けましたのでかいつまんで報告します。
●オンデマンド交通
オンデマンド交通については70歳以上の方々の移動手段として
始まった、どこまで行っても(乗降所)500円の乗り合い型タクシーです。
前期では交通対策特別委員会において携わっていた事業ですが、
成田市の公共交通政策における位置づけという意味では、少し
迷子になってしまっている印象を受けます。
時間、そして場所によっては、タクシー券を配ったほうが安価に収まる
ケースも存在しますし、コミュニティバスとの連携も図れていません。
いつまでも、オンデマンド交通を高齢者福祉施策という位置づけにせず、
公共交通政策の一つとして市全体を捉えた政策の再設計の必要性を
感じます。
●地域限定保育士
詳細はこちらをご覧ください。
https://www.city.narita.chiba.jp/sisei/sosiki/hoiku/std0036.html
成田市に限らず保育士不足は社会問題となっています。
今回は国家戦略特区の制度を活用しての保育士不足解消
の取り組みです。
●施設命名権の検証
成田市は大栄野球場を平山建設に施設命名権(ネーミングライツ)
として5年間1000万円で契約をしています。
名称を「ナスパスタジアム」として定着しているのですが、
次の5年も更新したい旨の報告がありました。
このご時世に、施設命名権に投資いただけることは大変ありがたい
ですが、市当局としてはこのことに慢心せず、実際の投資効果が
どれほどあったのか検証すべきであると思います。
なぜなら、成田市にとっては初めての成功事例だからです。
しっかりと検証しておくことで、設定金額の妥当性はもとより、
今後の更新交渉をはじめ、失敗した時にはその反省材料、
次の施設命名権への取り組みと、さまざまな可能性が広がってきます。
担当部の取り組みに期待したいと思います。
成田市議会議員
雨宮しんご