成田市の契約不履行に伴う「施設命名権」の契約解除
皆さまも一度はご利用されたことがあるであろう中台運動公園は、成田市が施設命名権を販売したことにより「サウンドハウス・スポーツセンター」という愛称に変わっていたことは、ご承知のことかと思います。
ですが、このほど施設命名権の契約期間を3年も残して契約解除になることが明らかになりました。
昨年の成田ポップラン大会で配布した印刷物で、成田市が施設命名における契約違反をしたことがその要因なります。
実は施設命名権を導入する際に、新名称になった後、1年間はこれまでの名称と併せて表記することで、市民の皆さま方の混乱を避ける措置を行う契約を取り交わしていました。
それにも関わらず今回、契約であった1年を過ぎた昨年のマラソン大会でも併記を継続、契約違反したことを不服として、今回の契約解除に発展しました。
「中台運動競技場」という名称で定着していたため、1年の併記では未だ不十分と判断したのか。それとも、ただ、契約内容を忘れていただけなのか。
いずれにしても、施設命名だけに年間700万円もの大金を投じてくださっていた事業者へ相談すべき事項であり、あまりにもお粗末です。
昨今の情勢の通り景気回復の兆しは依然として見えてこず、成田市においても税収見込みがどんどん落ち込んでいく中にあって、こうした税収外の収入は市の財政運営に大きく寄与していました。
今回の契約解除により、残りの契約期間を踏まえると2100万円の収入が得られなくなったことになります。
個人的には、議会議員に当選した後の2度目の一般質問(2007年9月定例会議)で当該制度設計を提案した経緯があるため、本当に残念でなりません。
今後、当該施設への施設命名権については鋭意検討していくということでしたが、本件が成田市側の契約不履行に伴う契約解除である事態を重く受け止め、今後の対応も含めた検討を進めて欲しいと思います。