カーフューの弾力的な運用について初の空港対策特別委員会
今日は終日、件名に関する対応・協議に追われました。午前中に会派で会合を開いて対応を協議、午後からは空港対策特別委員会の協議会を行い、その後、空港対策特別委員会が開かれました。
本件については既に多くの議論を交わしてきたところですが、初めて公開の場で議論をしたということもあり、報道関係者や各地区の騒音対策協議会の方々といった関係者が多く傍聴に来られました。
委員会ではまず、これまで報道されたように、改めて国土交通省より今回の運用依頼は、カーフュー(運用時間制限)そのものを拡大しようというものではない旨の説明がありました。
我々委員会としても、住民説明会前の今日の委員会では市長執行部においても持っている情報が少ないことから、住民説明におけるスケジュール感などについて確認したところです。
執行部からは、2/7~11の間に住民説明会を行うことになったこと、下総地区についてのみ、その予定が調整できていないこと。2/4に小泉市長が騒音体験として、早朝と夜の騒音を自身で確認すること。などの情報を引き出したところです。
私も積極的に質問に立ち、どのタイミング(時期)で可否を判断するのか。その判断は、「やる。」「やらない。」の2択なのか。それとも、「現状では答えが出ないので期限を設けず議論を継続する。」という3番目の選択肢はあるのか。
と質しましたが、市長からは「説明会の前のため、時期を含め、選択肢についても差し控えたい。」と、住民の理解が大前提という趣旨を守った教科書通りの答弁で、残念ながら私が聞きたかった答弁は得られませんでした。
ですが、この答弁。
すでに国土交通省は2月末にも判断をもらいたい。そして、3月末の夏ダイヤ、オープンスカイまでには運用したい。さらには、できることなら、理解が得られたその翌日から運用を適用したいぐらいまでのことを常々言っている(これが住民感情を逆なでしている原因なのですが。)こともあり、この答弁には苦しさを感じたところです。
いずれにしても、現実的には国が運用開始希望時期を明言している以上、2月末には市長が何かしらの決断を出すことになろうと思います。
私自身、本件が議論に上がる前、昨年9月の一般質問においてカーフューの運用拡大について質していることもあり、今回の国の提案についても「賛成」の立場ですが、それもこれも、あくまでも住民への丁寧な説明による理解があってこそです。
その意味では、今回についてはもう少しやり方があったのではないかと感じてしまいます。あまりにも期間がタイトであり、さらに住民説明の前に実施希望時期を明言するという国のやり方は、騒音下住民感情を無視した乱暴な進め方だったと思うのです。
報道の域を超えませんが、すでに反対を表明する方針を出している地区も出てきているなか、2月末の運用の可否における判断については、その大部分を市長の政治判断に委ねられることになるのではないかと思います。
いずれにしても、空港の更なる発展を願う議員の一人して、また空港対策特別委員会に携わる委員としては、1秒も無駄にすることなく一人でも多くの住民に丁寧且つ、ご理解をいただけるよう、できる限りの要請して行きたいと思います。