成田空港が直面する「コロナウイルス感染症」と激化する「空港間競争」にどう立ち向かうか。
みなさんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。
今日は、先日の空港対策特別委員会において取り上げた質問の二つ目である、「3/29の夏ダイヤから羽田空港が3.9万回増枠することに伴う影響」について取り上げたいと思います。
(https://www.mlit.go.jp/koku/haneda/lp/index.html)
今月29日から夏ダイヤがスタートし、羽田空港は3.9万回増枠することが決まっているのですが、羽田空港の機能強化に伴う成田空港の影響について確認しました。
羽田空港の増枠により、各航空会社の「羽田シフト」は鮮明となり、日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)共に成田からの欧米主要都市を結ぶ路線が羽田に移ることになります。
成田空港からのアメリカ路線は、ものの見事に軒並み0便のオンパレードとなり、ハワイなどの観光路線を除き、日本からアメリカに向かう場合は、今後羽田空港を利用しなければならなくなります💦
「そう言いながら、なんだかんだ成田空港は大丈夫なんでしょ?」
と思われるかもしれません。
確かに、10年前の羽田空港再国際化、6年前の昼間時間帯の増枠など、これまでも少なからず、羽田インパクトは受けてきた成田空港ですが、この10年間は、LCC(格安航空会社)に活路を見出し、こうしたマイナス要因を次々と吹き飛ばし、好転させてきているので、「今回も!?」と思われるかもしれません。
ですが、今回のインパクトは過去最悪といえるでしょう。
ドル箱路線である欧米路線がここまで羽田空港にシフトすると、成田空港の国際線ネットワークは確実に低下、貧弱になることは明白です。
成田空港の成長低下は、そのまま成田の地盤沈下に直結するため、影響がどれほどに及ぶのか、注視していかなければなりません。
たとえ国策として決まった方針であっても、それに抗って成田空港の地盤沈下を防ぐために今我々がすべきことは何なのか、今回の最悪のインパクトを短期間でリカバーするためにはどうすればいいかについて深く検討し、対策を練って、着実に成長させていくことが、今後の成田空港には求められます。
成田空港が直面しているコロナウイルス感染症と激化する空港間競争。
乗り越えるべき課題を改めて認識し、地元市議会議員として、微力ではありますが成田空港の優位性を維持、その地位をさらに高めていくために、中長期的な視点をもって努力する所存です。
それではまた明日!