議会運営委員会行政視察三日目@福岡県 古賀市
みなさんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。
議会運営委員会最終日の今日は、九州N0.1の地方議会改革度を誇る古賀市議会を視察させていただき、開かれた議会、信頼される議会に向けた改革と課題について説明をいただきました。
視察にご対応頂いたのは結城議長、清原副議長をはじめ、議会運営委員会 奴間副委員長、吉住委員、伊東委員。
この間、いくつもの議会を視察させていただきましたが、正副議長をはじめこれだけの議員のみなさんが視察説明に携わり、質疑に応じてくださった議会は初めてあり、このことだけでも、議会改革に対しての意気込みを強く感じました。
古賀市議会の取り組みにおける私の所感は以下の通りです。
〇議長就任にあっての所信表明の成文化
まず、成田市議会では実施していないのが、所信表明の明文化になります。
議長になることが目的なのではなく、やりたいことを実施する手段としての議長像を示すという意図があるようです。
結城議長に確認させていただいたところ、古賀市議会では議会運営委員会以外の行政視察についても、みんなでおもてなしをして、みんなで一緒に勉強するという姿勢で対応するというのが議長就任時の行動指針となっていました。
議長は選挙を経て選出されることから、目標を明確にする姿勢は成田市議会でも参考にすべきであり、また視察対応についても議会視察にかかわらず行政への視察についても、お迎えする姿勢は持つべきだと感じました。
〇議員間の自由討議
古賀市議会の自由討議は委員会質疑終結後、執行部が退席した後に実施しているということでしたが、委員会は継続しているため議事録にも残り、インターネット中継もしているとのことでした。
オープンに議論をすることで、各委員の意見表出の場、意見交換の場として活用されているようでした。
他方、成田市議会では必要に応じて協議会に落として議員間の意見集約を図るために実施しています。
よって、ここでの議論は議事録にも載らなければインターネット中継もありません。
この協議会の目的は、スムーズな委員会運営を行うため忌憚のない意見を引き出すこと、時には議案の賛否についても明らかにしていただくこともあるなど意見集約の場であるため、その性質から非公開にしていると認識しています。
議員間の意見集約を図ることが目的の成田市議会の協議会。
意見表出の場、意見交換の場の創出が目的の賀市議会。
この点についてはメリット・デメリットを勘案し、成田市議会方式を見出していけるよう、引き続き先進事例について調査をしていきたいと思います。
〇クラウドサーバー(Google Drive)を活用
成田市議会でも検討会を立ち上げるなど導入を進めているICT化。
本会議場、委員会室へのタブレット端末の導入を認めるだけではなく、古賀市議会では例規集、条例をはじめ、常任委員会資料などを共有しているということでした。
個人的には日常業務において、iPhone、ノートパソコンをフル活用、もちろんクラウドサーバーも導入していますので、なんとか全議員にご理解いただき成田市議会での導入したいと思いを強くした次第です。
※昨年末に、本会議場・委員会室へのタブレット端末導入すべきとする答申を私が座長を仰せつかった検討会が議長に提出しています。
〇政策推進会議
市政に関する政策課題について全議員の共通認識、合意形成を図り、政策立案を推進するために開催しているという古賀市議会の政策推進会議。
政策課題については、本会議でわざわざ実施せずとも所掌する常任委員会、また特別委員会を設置することで十分に対応できるのではないかと、昨日の視察報告に書きました。
ですが、たしかに常任委員会で取り扱うべき事案であったとしても、なかなか特定の課題についてのみ多くの時間は費やし難いのも事実です。
例えば、教育民生常任委員会は教育、福祉という広域な分野を所掌しているのですが、審議案件を多く抱えているなかで、「いじめ問題」や「国民健康保険」などといった、ある特定の課題にだけフォーカスして委員会運営を行うことはできません。
その意味では、別組織を設けることで特定課題に全議員で議論に臨むことは有意義だと思いますし、政策課題について情報を共有し、見識を深め、課題解決に向けて議会として前向きな姿勢を持つことには一定の有用性を感じました。
早速会派に持ち帰って報告し、機会の毎に担当部局に依頼している勉強会を定期開催することから始めていくところからはじめたいと思います。
それではまた明日!
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む