活動日誌

避難所が開設されないから避難できないではなく、自主的に避難を始め「命」を守る行動をとるべき。

日々の活動

みなさんこんにちは、千葉県議会議員の雨宮しんごです。

 

高齢者や子ども、障がい者は特に、降りしきる雨での避難は現実的ではないと思います。避難所だけが避難先ではありません。自治体におまかせではなく、気象情報を踏まえて判断し、ご友人宅やホテルに身を寄せることも選択肢にするなど日頃から最悪の事態を想定した備えが必要です。

 

先日の台風二号における、上記の私の発言について色々なご意見を頂いているようですが、私は高齢者や障がい者の方、いわゆる要配慮者の方々、そして外国人などの方々に対して、特に自分で独自の対応をすべきとの考えはありません。

 

これは、文字制限のあるTwitterという性質上、私も言葉が足りなかったのかもしれませんが、むしろこれらの方々の安全を特に憂慮すればこその発言でした。

 

現在、私は県議会議員であり、市政に対して直接干渉する立場にはありませんが、行政が危機に対して事前に避難所を開設するなど対応は、確かに必要な時があります。

 

ですが、「雨がひどくなるかもしれない」、「そこまで降らないかもしれない」、天気予報などである程度は予測できるとしても、雨量に関しては完全に予測することはできません。

 

ですから、避難所の開設、避難勧告などについても、その判断は難しいと思います。

避難所の早期開設が功を奏することがベストだと思いますが、避難所開設には当然、市職員や関係者の方々が出勤・出動して立ち上げということになるわけであり、検証の必要性は感じますが、開設の判断に絶対的な正解はないのだと思います。

 

ここで、私の発言に戻るのですが、避難所の開設がこういった自治体や関係者の判断の下にされることから、仮に避難所の開設が遅きに失した場合、大切な命が失われることにもなりかねません。

 

「避難所が開設されていたら」とか、「もっと早く避難勧告が出ていたら」などについては後から検証できるとしても、最も大切な「命」が失われてしまっては、取り返しがつきません。

 

また、「成田市の避難所開設のタイミグが他自治体に比較して遅い。」という意見も散見されましたが、仮に深夜に避難所が開設されても、暗い豪雨の中、避難所まで安全にたどり着くことができるのか、というリスクもあります。

 

避難所設置は、気象庁から土砂災害警戒情報が出された後に各自治体が気象予測を踏まえて判断しています。つまりは基本的に雨が降らない限り避難情報が発令されることはありません。私はこれまで雨の中での作業を幾度となく経験していますが、雨の中は視界も悪く、すぐに体力も奪われます。

 

また、無理に避難しなければ安全だった、というシチュエーションもありえます。

要配慮者、なかでも被支援者とされる方々の避難に関しても、「まずは避難支援に際し、避難支援者及び避難支援等関係者本人又はその家族等の生命及び身体の安全を守ることが前提であり、地域の実情や災害の状況に応じて可能な範囲で行う」と成田市地域防災計画にも謳われています。

 

支援する側の方々の安全を第一にはかるのは当然であり、結果として支援を必要とする方々の支援が出来ない時、その時のことを考えれば、私は、「避難所が開設されないから避難できない」というのではなく、それこそ不意に起きてしまう地震や津波とは異なり、まとまった雨量が予想されているのですから、あらかじめ何とかして自主的に避難行動を始め、大切なご自分の「命」を守っていただきたい、そう考えています。

 

誤解していただきたくないのは、私はいわゆる自助としてここまでやるべきと言っているわけではありません。

 

災害対策には、自分自身や家族で備える「自助(一人一人の役割)」、地域で助け合う「共助(地域の役割)」、行政が行う「公助(行政の役割)」の3つがあります。

 

災害に備えて自分でできることを考え対策しておくことを「自助」といって災害対策の基本となるのですが、これについては何かあったらすぐに持って避難できるよう緊急時のリュックなどをつくっておくとか、非常食を買っておく、緊急の連絡先や避難場所を家族で決めるなどであり、避難所を開設したり提供したりするのはあくまで「公助」、避難そのものに関しては「共助」も関わってきますが、「公助」の果たす役割が大きいと思っています。

 

私が申し上げた事前の避難行動というのは、ご自身の、ほかに替えることのできない大切な「命」が関わってくる時、誰の役割、誰の責任の問題は後からいくらでも議論できるので、何とかご自分でまずは「命」を守っていただきたいと、その一点での発言であり、それ以上でもそれ以下でもありません。

 

千葉に、そして成田に住まわれている皆さまの生活・安全を守るべく、今後も適宜情報を収集・発信していくとともに、活動してまいりたいと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

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千葉県議会議員

雨宮 しんご

Shingo Amamiya

  • 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
  • はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
  • 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
  • 千葉県立富里高等学校
  • ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
  • 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
  • 成田市議会議員 4期
  • 第41代 成田市議会議長
  • 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
  • 第33代 成田商工会議所青年部 会長
  • 成田青年会議所OB
  • 千葉県中小企業家同友会東総支部
  • 千葉県富里高等学校同窓会 会長
  • 中学校PTA会長
  • 日本サーフィン連盟公認インストラクター
  • 海上安全指導員
  • ※歴任を含む

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