深刻な待機児童問題の裏で行われている自治体間の保育士争奪戦の虚しさ
こんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。
保育園落ちた日本死ね!ブログを端に発し、政府も待機児童対策に取り組んでいますが、現場の声は依然として、一億総活躍社会には程遠いという印象です。
(保育園落ちた日本死ね! のブログ)
http://anond.hatelabo.jp/20160215171759
今日は、小規模保育を事業展開されている経営者の方と意見交換させていただきました。
待機児童対策については、政府が緊急対策として小規模保育の定員を19人から22人に拡大したばかり。
ですが、その児童を受け入れるために必要な人材である「保育士」の確保に苦労されているとのことでした。
保育士の平均月収は全職種と比較しても低く、処遇改善が叫ばれていますが、依然としてその改善がみられていません。
政府の遅々として進まない対応に、しびれを切らした船橋市は、独自に給料を上乗せ、さらに家賃、通勤手当を補助するとういう、俗にいう「船橋手当」を導入しました。
実は今、慢性的な人手不足の解消のために保育士争奪戦が自治体間で繰り広げられています。
ですが・・・・
≪船橋市が保育士給料を月3万2千円を上乗せしたため、お隣市川市が対抗策として、生活準備金10万円を配ることを発表≫
・・・まるで牛丼の値下げ競争を見ているようです。
成田市にも「船橋手当」の実現を・・・との要望を承ったのですが。。。
そもそも全国的にパイが足りていない現状にもかかわず、金にモノを言わせて保育士をかき集め、成田市だけが良い思いをすればいい。
という考えには与しません。と申し上げました。
ただ、それほどまでに苦しい実情は理解するものであり、政府もこうした状況を踏まえ月6千円程度の上乗せを打ち出しているのですが、まったくもって付け焼き刃にすぎないとのことでした。
保育士不足を解消するためには、国がもっと大幅に予算を割くことで担い手を増やしながら、労働条件や環境を整備していかなければ改善は見込めません。
引き続き、こうした現場の声に耳を傾けながら、成田市で何ができるのかを模索し、必要に応じて県や国にも要望を上げるなど、活動してまいります。
それでは、今日はこのへんで。
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む