夏休み明けに増える子どもの自殺 ―「9月1日問題」と千葉県の取り組み
みなさんこんにちは、千葉県議会議員の雨宮しんごです。
夏休みが終わり、新学期を迎えるこの時期。実は「9月1日問題」と呼ばれる、子どもの自殺が急増する深刻な課題があります。動画を更新したので是非ご覧ください。
過去40年以上の統計で、18歳以下の自殺が最も多いのが9月1日です。夏休みという長い休暇から急に学校生活に戻ることで、子どもたちが大きなストレスにさらされます。
背景には、友人関係の不安、学習の遅れ、いじめの恐怖、家庭環境の変化など、複雑な要因が重なります。実際に、2024年には全国で小中高生527人が自ら命を絶ち、過去最多となりました。特に高校生が全体の66%を占めています。
●千葉県の現状 ― 夏休み明けに集中
千葉県でも状況は深刻です。令和元年から5年間で140人の児童生徒が命を落としました。そのうち高校生が95人と全体の7割近くを占めています。「9月1日問題」は、千葉県においても現実の危機なのです。
●千葉県の取り組み
こうした状況を受け、千葉県では子どもたちの命を守るための対策を進めています。
教育予算を172億円増額(令和3年度356億円 → 令和6年度528億円)、スクールカウンセラーを全校に配置し、子どもたちが「心の専門家」に相談できる環境を整備、スクールソーシャルワーカーを増員し、家庭やいじめなどの課題に早期対応など、これらの施策は、子どもたちの小さなSOSを見逃さず、深刻化する前に支援につなげるための体制づくりです。
ですが、行政の施策だけで、すべての子どもを救えるわけではありません。大切なのは、家庭や地域が子どもを見守ることだと思います。「学校に行きたくない」という言葉を、わがままではなくSOSのサインと受け止め、叱るのではなく、理由を優しく聞いてあげてください。
時には「学校を休む」ことも選択肢にしていただければと思います。
困ったときは、一人で抱え込まないことが大切です。
ぜひ以下の相談窓口を活用してください。
千葉いのちの電話:043-227-3900
24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(なやみ言おう)
私は二人の父親であり、元予備校講師でもあります。
日々子どもと接してきたからこそ、SOSのサインを見逃さないことの大切さを強く感じています。
千葉県議会議員として、これからも子どもたちの命と未来を守る教育政策に全力で取り組んでまいります。
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む
