成田空港アクセス交通実態調査から見える日本の成長戦略と課題。
みなさんこんにちは、千葉県議会議員の雨宮しんごです。
成田国際空港株式会社が2024年7月に実施した「成田空港アクセス交通実態調査」結果を公表しました。コロナ禍を経て6年ぶりの調査です。
【成田国際空港アクセス交通実態調査報告書】
https://www.narita-airport.jp/ja/company/airport-operation/airport/research/
結論から言うと、この調査で明らかになったことは、成田空港へのアクセスは「鉄道が主力」ということ。
成田空港利用者の約6割が「鉄道」を選んでいます。
前回調査と比較し、鉄道利用が10%増加し、バス利用が11%減少、自家用車の利用が4%増加しています。
私も定期的に電車を利用していますが、特に土日や朝夕は、スーツケースを持っている方々が多く、その過密ぶりに課題を実感しています。国交省においても2030年代には乗車率100%を超えるとの試算をしており、日本の玄関口として恥ずべき状況となっています。
具体的に急務なのは、JR成田市土屋~成田空港間、京成・スカイアクセス線の成田湯川~成田空港間の単線区間の複線化です。国土交通省が先日開催した会議でも、複線化を含む対策の必要性が指摘されました。
さらに、首都圏空港としての機能を発揮するためにも、成田空港の地理的ハンデ克服のカギとなる都心直結線の実現も求められます。
アジアの競合空港がどんどん便利になる中、成田空港への鉄道アクセスは今、日本の空の玄関口としての足元さえ不安定な状況です。
JR・京成の単線区間の複線化と都心直結線の実現は、ただの「お願い」ではなく、日本の国際競争力を守るための必須の「国家戦略」です。一空港周辺の交通課題ではなく、訪日外国人や海外渡航需要の拡大に対応し、空港利用者の利便性を高めるための施策です。
これまで訴えてきたことがようやく国においても課題として認識され、本格的に議論されることに一定の手ごたえを感じつつ、これからもその実現に向け、県議会をはじめ、あらゆる場面で声を上げながら、成田空港を核とした地域経済の活性化と日本の国際競争力強化に向けて尽力してまいります。
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む
