空港の機能強化とともに考えるべき、外国人の労働力の在り方。
みなさんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。
インフルエンザが猛威を振るっています。
長女がお世話になっている吾妻小学校の3学年では、長女のクラス以外が先週まで学級閉鎖だったとか。
「私のクラスだけ誰も休んでいないんだよー。」
っと、ちょっと誇らしげな長女でしたが、「学級閉鎖」という非日常な状況を少しワクワク楽しんでいるような様子でした。
インフルエンザは本当に感染力が強いので、油断されることなく手洗い・うがい、そして、忘れがちな水分補給をしっかりして、十分にご留意いただければと思います。
さて、週初めの今日は、開会する議会に向けての政務調査、市内で経済界から成田を盛り上げようとしている事業者の方との意見交換を行い新しい仕掛けづくりについて打ち合わせを行いました。
そして、午後からは国土交通省事務次官を歴任された武藤浩氏による講演会に参加するためUシティホテルへ向かいました。
国土交通省による「国の航空政策における成田国際空港の今後」
今年から会員となった法人会成田市部による講演会です。
国としては成田・羽田の首都圏空港で2020年までに100万回の発着回数を目指しています。
具体的な機能強化としては・・・
・羽田空港は、主に都心上空飛行の容認。
・成田空港は、高速離脱誘導路の整備や夜間飛行制限の緩和。
となります。
今講演では2020年以降の成田国際空港の課題として、B滑走路の再延長、3本目の滑走路といったハード面が整備、空港機能の強化によって発着回数が増えると、グランドハンドリンをはじめ業種によって人手不足が懸念されるということを指摘されていました。
確かに。。。
そこで、ちょっと調べてみると・・・
「厚生労働省」
~外国人労働者数は約128万人。届出義務化以来、過去最高を更新~
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000192073.html
○外国人労働者数は1,278,670人で、前年同期比194,901人、18.0%の増加
(平成19年に届出が義務化されて以来、過去最高を更新)
○外国人労働者を雇用する事業所数は194,595か所で、前年同期比21,797か所、12.6%の増加
(平成19年に届出が義務化されて以来、過去最高を更新)
○国籍別では、中国が最も多く372,263人(外国人労働者全体の29.1%)
次いでベトナム240,259人(同18.8%)、フィリピン146,798人(同11.5%)の順。対前年伸び率は、ベトナム(39.7%)、ネパール(31.0%)が高い。
○在留資格別では、「専門的・技術的分野」の労働者が238,412人で、前年同期比37,418人、18.6%の増加。
また、永住者や永住者を配偶者に持つ人など「身分に基づく在留資格」は459,132人で、前年同期比45,743人、11.1%の増加などとなっている。
厚労省の発表によると、外国人労働者が昨対比で20%ほど増加していることがわかります。
すでに、外国人労働者への依存がはじまっており、日本の労働人口が不足していることが数字としてわかります。
急速に進む日本の少子高齢化。
年々、労働人口が減っていくわけですから、それを踏まえれば外国人労働者が今後も増え続けていかなければ、社会インフラの維持さえままならなくなることも十分にあり得ます。
空港関係者との意見交換においても、これ以上の機能強化には人手不足で耐えられない・・・という悲鳴の声も届いています。
じつは「外国人労働者」のデメリットは、一定期間しか滞在できないため、仕事にも慣れようやく技術を習得としたところで、自国に戻ってしまうことにあります。
このデメリットを思うとき、「外国人労働者」の受け入れをただ増やしていくだけでいいのか。
近隣国に学び、永住を希望する「移民」についても検討する時期ではないのか。
という純粋な疑問が沸いてしまいます。
もちろん、移民の受け入れについては国を二分する議論が世界各国でなされていることは認識していますので、軽々には行かない思いますが、「日本における、在るべき外国人の受け入れ方」については検討を進める時期に来ていると思います。
空港政策についての講演ながら、これからの外国人労働者の在り方についても考えなければと、ふと感じた講演会。
わたし自身、一地方議員でしかありませんが、外国人労働者政策についても今後、勉強をしていきたいと思います。
それではまた明日!
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む