何に使ったかではなく、その投資で何を得たのか。
今日は成田市議会の議員団研修会が開催、「議会改革のもう一歩『住民自治の根幹』としての議会を作動させる」と題し、山梨学院大学法学部教授の江藤俊昭氏に講演いただきました。
住民自治の根幹たる議会の権能を議員それぞれが理解し、二元代表制の一翼をしっかりと担うべく議会改革を推進することの必要性について鋭い視点から説かれていたのですが、考え方や立論に同意できることが多く、そうだそうだと頷いていました。
わたしたち議員は、ことあるごとに議会改革、議会改革と叫びますが、議会改革はそもそも地域民主主義の実現であり、住民福祉の向上にあります。
一方で議員改革=住民福祉の向上として市民のみなさまに、そうしたことへの理解が浸透しているかといえば残念ながらそうなっていないのが実情だと思うのです。
その隔たりをうめる一環として成田市議会では議会基本条例を策定後、市民のみなさまに見える部分では議会報告会の開催などをおこなっています。
ですが、実際に開催してみたところ来場いただいたからは、決定事項の報告が多く、どのような視点、論点があったのか知ることができなかったというご意見も少なくありませんでした。
今日の講演を受けて、今一度議会報告会の報告内容についても所属委員会でも検討を進めてけるよう声をあげてまいります。
また、昨今話題となっている政務活動費の問題についての言及もありました。
成田市は1円から領収書を添付することが義務付けられていますが、教授によれば、何にお金を使ったかよりも、そのお金を使って、何に生かすことができたのか。を報告、説明させることの方が重要であるとの指摘がありました。
まさにその通りであり、どうしてもアウトプットにばかり目がいきがちでしたが、そうではなく、それに対するアウトカムがどうであったのか、こうした点に留意していこうと思います。
その後は、議案説明会、議会運営員会、庶務をこなして市内で打ち合わせに参加して今日の日程を終えた次第です。
成田市議会議員
雨宮しんご