選挙カーはうるさい。だけどなくならない理由と法改正を含めた議論の必要性。
みなさんこんにちは、千葉県議会議員予定者の雨宮しんごです。
昨年の市長選挙に始まり地方統一選挙と選挙が続きましたが、選挙カーへのお叱りをしばしばいただきましたので、今日はこの話題について触れたいと思います。
私たち候補者からすると、選挙期間中に家を一軒一軒まわる戸別訪問が禁止されているので、選挙カーは名前を知ってもらう効率の良い方法となります。
ですから、直接、私たちにこれを改善するに言われても対応はできず、基礎自治体ではなく国での議論が不可欠となります。(もちろん、個人として選挙カーを使わないという判断は可能です)
選挙カーについては、走行中は「連呼行為」、つまり、同じ事を繰り返し言うことだけが認められるため、最適な「名前」が連呼されることになります。一方で、車を止めれば演説することができます。
わたしも初日と最終日は、終日選挙カーに乗って全地区を自分の声で回るのですが、選挙カーがうるさいということもさることながら、「こっちの地域には来ないのか?」とのお叱りを必ずいただきます。
お子様のいらっしゃるご家庭、夜勤明けの方のお家などのことも考慮すると申し訳なく思いますが、唯一の選挙ツールでもあり、このバランスにはいつも頭を抱えていますが、選挙カーがご自宅近くを通ることで、その候補者に投票する人が多くなるという調査結果もあり、使えるのに使わないという判断は難しいです。
公職選挙法により選挙期間中の選挙運動は規制が厳しく、候補者ができる選挙運動は、実はかなり限られています。
網の目を潜るカタチで、例えば二連ポスターなども編み出されてきましたが、そろそろ現実に適った改正をすべきだと思います。
とはいえ、家に来られるのも(戸別訪問)、選挙カーも、チラシ(最近はマンションには入れられないですし…)も迷惑となってしまうと、候補者サイドは訴求方法がなく困ってしまいます。
わたし自身、比較的SNSを活用していますが、それだけでは訴求効果は限定的だと感じていますし、インスタライブなども有用ではありますが同様です。
選挙運動の在り方について、候補者と住民の意識の乖離を埋める法改正が肝要ですが、オーストラリアなどのように投票しなければ罰金というのは日本の風土とは合わないと思っています。
有権者と候補者とを繋ぎ、投票に行っていただけるような仕組み作りについて議論すべきだと思います。
っと、選挙カーの是非から選挙へと話が飛躍してしまいましたが、現在、つくば市が来年の市長選&市議選でのインターネット投票の実現を目指しています。
こうした投票へのハードルを下げることと同時進行で、選挙カーをはじめ候補者側の選挙運動の在り方について、法改正を含めた議論が進むことを願って止みません。
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む