医療費の増大という課題
昨年度の医療費が最多更新の39.3兆円
だったと報道されました。
この数字は前年度よりも8千億円多く、
高齢化や医療技術の高度化を背景に
増進したということです。
注目すべきは、75歳以上の医療費で、
一人当たりなんと92.7万円。
74歳以下の医療費の4倍に相当します。
診療内容でみると入院が40%、入院外診療が
34%、調剤が17%となっています。
75歳以上の医療費をいかにして抑えるか。が、
医療費問題の最大のテーマになります。
また、今日の報道によると、65歳以上の高齢者は
3296万人と過去最高を記録し、団塊の世代が
65歳になったのが原因とのこと。
「ぴんぴんころり」という言葉がありますが、
ぴんぴん生きて、ころりと逝くことは、誰もが
望みますが、なかなかその実現が叶わない
のが現実ではないでしょうか。
医療現場は患者の意見を聞く間もなく、
容体が悪くなれば、やれるだけの医療を
やらざるを得なくなります。
結果云々、最大限の措置、医療を求めるならば、
必然的に医療費は高くなります。
その意味では、どこまでの医療が必要なのか。
患者側が、最期を自己決定できるシステム構築も
医療費の増大という複雑な問題を紐解くに当たり
必要になってくるのではないかと考えさせられました。
成田市議会議員
雨宮しんご