将来予測を見誤って建設された成田富里いずみ清掃工場は処理量を超え、溢れたゴミは当然のごとく外部処理委託へ。
皆さんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。
一般質問の三日目の今日、わたしは5番手として一般質問に臨みました。
平成24年10月1日。
まだ建設されたばかりの「成田富里いずみ清掃工場」ですが、ごみ搬入量実績は、平成26年度から平成28年度までに年度順に、約61,000t、約62,000t、約61,500tとなっています。
計画ごみ処理量57,000tに対し、約7,000t~8,000t超過している状況です。
この超過分のゴミを処理するため、現在は処理を外部委託しているのですが、まずここに新たな税金として毎年1億円ほどかかっています。
視覚的に比較いただけるよう写真をご提供いただきました。
(本来あるべきゴミ量の状態)
(処理が追いつかず、ゴミがたまりすぎている状態)
依然としてフル回転状態の清掃工場は、処理量が多いためメンテナンスに十分な時間がとれず、メンテナンスに必要とされている85日間の確保も出来ていない状況です。
平成27年にはフル回転で運転していたことが一因となり、炉が停止するという事故がありました。
このままでは、いつ再び事故が起こってもおかしくありません。
それにしても数年経過したのちではなく、開設当初からあふれ続けている成田富里いずみ清掃工場。
現状、賄いきれない処理施設であるがゆえに、そのしわ寄せは「外部処理委託」と称して市民に来ています。
市はまず、施設設計ミスを認め、計画ミスを認め、将来予測の見誤りを認めることからしか、外部処理委託という新たな税金支出を市民にお願いすることはできないでしょう。
組織のプライドが邪魔をしてミスを認めることができないのであれば、
せめてこの事実を真摯に受け止め猛省し、本来計画以上の経費を用いてゴミ処理をしている事実(外部処理委託をしていること)を丁寧に市民にお伝えして謝罪すべきです。
そして、当初計画に限りなく寄せていく努力を市が具体的な態度で示し続けるべきです。
さらにいえば、今の外部処理委託が一番合理的な処理方法なのかについても検討すべきです。
受託事業者の好意によって、清掃工場であふれたゴミを臨時的に受け入れていただいていますが、市はそれに甘えるのではなく、たとえばゴミの一時貯留ピット建設などによって、他に迷惑をかけずに対応可能かどうか、現状より少しでもコスト低減を図ることができないか、といった検討もすべきです。
一般質問は終わりましたが、引き続き問題意識を持ちながら成田市の廃棄物処理行政について勉強し、適切なゴミ処理行政が行われるよう声を上げてまいります。
さて、今日の一般質問には、動員をかけたわけでもないのに、私の取り上げた政策課題に興味関心をお持ちいただいた富里市議会議員のみなさん、友人、仲間たちなど多くの方が傍聴席にかけつけてくれました。
富里市議の方々からは「わが市のことでもあり大変勉強になった。」との声もいただきました。
お越しいただいたみなさま、ご多用にもありがとうございました。
さて、本日はわたしを含め5人が登壇、以下が質問項目になります。
(私の質問項目は上の通り。)
・平成31年度当初予算編成方針
・プレミアム商品券、軽減税率
・自転車通行空間の確保
・生涯大学校、シルバー人材センターの拡充
・成田赤十字病院の位置づけ
・NARITAみらいプランにおける経済施策の強化
・災害対策
・訪日外国人観光客への対応(ラストナイトイン成田、観光立市フォーラム2017)
・成田空港の更なる機能強化
・旧老人福祉センター跡地の活用
・公共施設等総合管理計画による計画的な管理
・市防災計画による施策
・交通弱者対策(立地適正化計画、地域公共交通網形成計画の進め方)
一般質問は明日まで続きます。
それではまた明日!
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む