活動日誌

旧東小学校跡地パークゴルフ場整備の凍結で、選ばれるまち、成田新時代を!

成田新時代

「選ばれるまち、成田新時代!」みなさんこんにちは、成田市長候補の雨宮しんごです。

今日は、「旧東小学校跡地パークゴルフ場整備凍結」についてご説明します。

 

市は、成田市十余三の東小学校跡地に、21億円(予算額ベース)をかけて36ホールのパークゴルフ場の建設を計画しています。すでに市内には、久住パークゴルフ場、十余三パークゴルフ場の2つが整備されています。また、これ以外にもいくつもの問題を抱えているにも関わらず、です。

 

問題の多さから、この計画は、全国放送の某TV番組でも取り上げられ、司会者からは、「金持ちの道楽みたいなものだ」といった批判もされました。

【これでは税金がPar(パー)!? 成田市 パークゴルフ場問題【噂の!東京マガジン「噂の現場」】】

 

 

問題1:他の施設に比べて圧倒的に巨額な公費を投入

成田市の他のパークゴルフ場の整備費は、久住パークゴルフ場が2.8億円、十余三パークゴルフ場が0.6億円に留まります。

 

また、以下の通り、他の学校跡地活用の事業費は多くても5億円に満たないものであり、約21億の事業費は非常に巨額です。

 

更に、運営費用として年間約67000万円がかかるといわれています。

 

予算ベースで21億円のこの事業、最近になって事業費が下がった等の主張や、いやいやクラブハウスを入れずにパークゴルフ場だけでみればそこまでかからない、などの主張が散見されます。

 

ですが、予算どおりに完璧に進む事業だけではないこともご承知いただきたいと思います。

 

ちなみに、成田新市場の建設時も、移転再整備のための人員増加に伴う人件費の増大、各種設計・工事などの新市場整備関連経費の増加により一般会計からの繰入金が増えるなどし、当初は民投で計画していた輸出加工施設、高機能物流拠点施設の費用や造成工事費を含め、当初74億円とされていた工事予算が135億円に増額された経緯があります(事業財源は国庫補助金で約128千万円、地方債で121億円。)。

 

最終的な財政負担は当初予算の倍近くになっています!

 

パークゴルフ場の建設に21億円の予算という金額があまりにもショッキングであったため、色々減額のための手段をとり、その後、4億ほど安くなったなどの指摘もありましたが、それでも18億円近く。

 

だから、良いですか

これが妥当な価格と言えますか

 

また、後から新市場のように事情変更で増額されても、完成のためには仕方がなかったとなれば、逆に当初の21億円を超える支出となる可能性も0ではありません。

 

昨今の円安や物価の高騰など、「決して新市場の時のようなことは起こらない。」とは誰も言えないのです。

 

 

問題2:多数の類似施設があるのに、本当に必要?

前出の通り、既に市内には2カ所のパークゴルフ場が整備されています。しかも、そのうちのひとつはこの巨大パークゴルフ場に整備されています。また、本年10月には、香取市に36ホールを有するパークゴルフ場がオープンしました。BBQ場やキャンプ場も整備されるなど、このエリアの新たなにぎわい拠点となる見込みです。

 

パークゴルフ場にBBQ場、キャンプ場を併設すべきと言っているわけではないのですが、例えばこのような施設があるなら、パークゴルフをしない方にも魅力的な施設になりえます。

 

香取か成田、どちらに行くかと迷った時に、「どうせなら香取に行ってBBQしようか。」という状況は容易に想像できます。

 

近隣のパークゴルフ場よりも施設的優位性を保ち、それこそ選ばれないパークゴルフ場を、利益を目的としていないからという理由で建設する必要があるのでしょうか。

 

既にパークゴルフ場は飽和状態なのです。

 

問題3:市民に説明されない目的

そして、最大の問題は、整備の目的や理由が、市民に対して殆ど説明されていないことです。現市政は、建設の理由について、「スポーツツーリズムの推進」という言葉を繰り返すだけです。このスポーツツーリズムとは何でしょうか?成田市ホームページでは、「スポーツを通じた誘客や観光振興」としています。

 

現市政は、全国大会の誘致を謳っていますが、全国には450カ所もの同様の施設があります。450年に1度?の全国大会のために、成田市に36ホールのパークゴルフ場の整備がここに本当に必要でしょうか?

 

パークゴルフの競技人口は海外も含め130万人弱です。

世界レベルでの競技人口でみれば、例えばサッカーは2億人、バスケットボールは4億人、テニスは1億人、野球は3500万人と、桁が違うスポーツはたくさんあります。

 

これは国際空港をもつ成田市として当然のことなのですが、海外も含めたスポーツツーリズムを想定した場合、競技人口がそこまでいないスポーツで、オンリーワンの特徴も特にない成田の施設を目的に旅行に来るということが、どうしても想像できません。

 

パークゴルフ場の場合、施設利用費も数百円という施設がほとんどで、これについては旧東小学校跡地は利益を目的とした施設ではないとのことですが、パークゴルフ場を使用していただいた旅行者の方が成田の他の場所を訪れないなら観光振興とも言えず、これはスポーツツーリズムとはそもそも相容れないものなのではないでしょうか。

 

スポーツツーリズムを全面に出すのなら、これが例えば、全天候型の複合競技場を建設するなどの計画で、サッカー、バスケットボール、野球など先に述べたスポーツ全般に使用できるスタジアムなら、合計で10億人にとどく競技人口が想定できるわけで、スポーツツーリズムとも親和性が高く、全国大会もそれぞれの競技の大会を考えれば、開催確率はぐっとあがってくるでしょう。

 

そして、何より、現計画の至近の距離にすでにパークゴルフ場はあるわけで、パークゴルフという競技でみても宣伝効果はあり、他の施設との相乗効果もあると思われます。

 

そもそも地域住民の方は防災拠点としての施設を望まれているという原点に立ち戻り、当然、無限に予算が湧いてくるわけではないことから、旧東小学校跡地については、より戦略的にじっくりと市民の皆様のご意見を十分に聴いたうえで、今後の方針を定めるべきだと考えます。

 

議員を辞してまでやらなければならないこと。暴走を止め、真に地域住民のための施設を

医学部誘致や新市場の整備など100億円規模の事業が続いたことから、成田市は数十億の事業を行うことが当たり前になってしまいました。

 

その規模の事業を精査することに鈍感になってしまい、経済感覚が麻痺してしまったのではないでしょうか。

 

ですが、これは市長のお金でも役所のお金でもありません。

市民の皆様から託された大事なお金です。

 

もし自分のお金だったら1万円でも、いや1000円でも無駄遣いはしないはずです。

 

この皆様の大事なお金を預かっているという当たり前の感覚を、この16年で現政権は失ってしまったのではないでしょうか。

 

議会はどうして動かないのか。

残念ながら議長には議決の権限がありませんでした。

 

また、あの時点で仮に一議員として議決に臨んでも、多数決で決まればこのような市民感覚と乖離してしまった市政運営は続いていくことになります。

 

だからこそ、雨宮は成田市政のこの暴走を止めるために、市議会議長の職をお返し、議員を辞職しました。

 

来年3月からは本格的な整備工事が始まってしまいます。

民意に沿った新政権で、本当に必要な施設かどうか見定めること、これが暴走を止める最初で最後のチャンスです。

 

 

 

先にも述べましたが、周辺の住民の皆さんの元々の要望は防災拠点であったと聞きます。

パークゴルフ整備は見直すべきです。

 

そして、こどもから高齢者まで、全ての方々の憩いの場となり、有事には防災拠点として活用でき、整備費も維持費も安くなる、市民に寄り添った整備を進めるべきです。

 

防災の地域拠点という公共性が重要である施設と、スポーツツーリズムという経営戦略が重視される施設を無理やりにひとつにしようとしたことから、今回のような要点がぼやけた、無理な計画になってしまったのではないでしょうか。

 

長期政権の弊害は、トップの周りに残るのがイエスマンばかりになり、はっきりノーを言うことができる人間がいなくなることにあります。そして、必然的に政策は独善的になり、暴走を許す土壌ができてしまいます。

 

このような暴走を『止める』ことができるは、市民の皆さんだけです。

馴れ合い、しがらみ、一部の既得権益に縛られない健全な市政のために、ぜひ、市民のみなさんの力を、雨宮しんごに貸して下さい。

 

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千葉県議会議員

雨宮 しんご

Shingo Amamiya

  • 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
  • はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
  • 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
  • 千葉県立富里高等学校
  • ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
  • 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
  • 成田市議会議員 4期
  • 第41代 成田市議会議長
  • 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
  • 第33代 成田商工会議所青年部 会長
  • 成田青年会議所OB
  • 千葉県中小企業家同友会東総支部
  • 千葉県富里高等学校同窓会 会長
  • 中学校PTA会長
  • 日本サーフィン連盟公認インストラクター
  • 海上安全指導員
  • ※歴任を含む

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