台風15号の杜撰な防災対応について論陣!職員1332人中693人しか出勤してないのに「行政機能の低下がなかった」からBCP発動せずって…
みなさんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。
本日、51回目となる一般質問で、一連の台風災害における杜撰な防災対応について指摘すべく登壇しました。
傍聴下さった方から「普段は爽やかなのに、登壇してる雨宮さんは、いつも怒っているんですね。」と言われたのですが・・・『そんなことはありませんよ~💦 』と苦笑いしつつ、、
『うん?まてよ。。』あながち間違っていないかもしれません。。
(爽やか~、だけ切り取りたい!「ありがとうございます。(笑)」)
確かに、「ゴミ処理行政の問題」、前回の「補助金の不適切な会計処理」、そして今回の「杜撰な防災対応」と、このところの一般質問では、いずれも語気が強かったです。
誤解のないように申し上げておくと、それは私が怒りっぽい性格だとか、そういうスタイルというわけでは決してなく、
今の成田市行政が、ミスや間違いを決して認めず、それどころか言い訳をして煙に巻こうとしてきたり、隠し通そうとするからです。
そういう時はやはり語気も強くなりますし、厳しい言葉も使います。
そして、今回の答弁もその手のものでした。
台風15号においては、9月9日の朝8時に災害対策本部が設置されたのですが、なぜか機能縮小をして4階の危機管理課内に設置されました。(おそらく大した被害はないと判断し、簡易的に設置したのでしょう。)
ですが、その後16時半には26600棟が停電(市内34%)するなど被害が甚大であることがわかります。
この時点で、判断に見誤りがあったわけですから、この段階で地域防災計画の通り6階大会議室に機能を移せばよかったのですが、本部長の判断により、そのまま4階で対応されることになりました。
(4階で対応=10名程度の危機管理課の職員の皆さんが中心となって災害対応を切り盛りすること。とほぼ同義と答弁から私は捉えています。きっぱり!)
被害の甚大さから、とうとう自衛隊なども派遣されることになっても、頑として4階のまま。
(結局、名ばかりの災害対策本部の連絡員会議室は自衛隊の待機所となり、東京電力は印刷室へ・・・💦)
当初の判断ミスを素直に改め、甚大な被害が出ていることを把握した段階で速やかに計画通り機能を移して全庁体制で臨むことが市民にとって最善だったはずなのに・・・
わたしの指摘を受けてなお、当時の判断に誤りはなかったと非を認めないのですから、少なくとも謝罪ができるどこかの知事の方がまだましです。
また、被災当日は1332人の職員(育休職員含む)のうち693人しか出勤できていなかったのですが、市の答弁は「行政機能が低下していなかったから」というものでした。
すると私も『え?そんな無茶苦茶な答弁をされるのですか!?』となるわけです。
なぜなら、普段は通常業務を1332人で協力して業務にあたられているので、職員693人の出勤で行政機能が低下しないなら、約半数の職員は、そもそも不要ということになってしまいます。
しかも今回は大規模災害が起きている真っ最中です。
通常業務を約半数の693人でカバーするだけではなく、そこに、非常体制が敷かれたために追加された災害応急業務を担うとになるのですから、どう考えてもマンパワー不足に陥ります。
そこで、まずは通常業務をストップさせて発災時の応急業務に全力であたることで、機能不全に陥らないように策定されているのが業務継続計画(BCP)なのですが・・・
これを発動しなかったんですよね。成田市は。。。
そして、あろうことか発動しなかったその理由もまた「行政機能が低下していなかったから」と何を言ってもこの答弁しか返ってこないので、もはや議論にもなりませんでした。
ちなみに・・・その後に『業務継続計画の発動可否をいつ・どこで・誰が検討したのか?』と確認すると、発動の検討さえ行われていなかったとの趣旨の答弁でした。
『考えてもいなかったんだったら、行政機能の低下とかそもそも関係ないじゃん。』(心の声)となり、何かを守るがための答弁は、どんどん論理矛盾をきたしていったのでした。
とどのつまり、リーダーの判断の見誤り・決断ミスが職員の皆さんを振り回し、それどころか尻拭いも職員の皆さんがさせられたのだろうと思います。
みなさん災害対応に尽力されていましたが、スーパーマンではありません。
平時の半数程度の職員で通常業務を遂行することさえ困難なはずなのに、それに加えて災害対応もさせられていたのですから、災害応急業務や対応が手薄になるのは自明です。
だから、いったん通常業務をストップして災害応急業務に専念させてあげるBCPを発動すべきでした。
ほかにも様々な指摘をしてきましたが、こうした私の一切の指摘に対し、恐らく自ら答弁してて論理破綻していることに気づいているとは思うのですが、最後までそこは執行部一丸となって(笑)判断の見誤りや対応の杜撰さを認めませんでした。
一連の災害の検証についても、内部検証すること自体は否定しませんが、どうせ気の抜けたコーラのようになることは明らかですから、専門家などに委託し、しっかりと外部検証すべきだと思うのですが、それもやろとしません。
(同じように補助金の問題の時にも外部調査を求めましたがやる気なし。残念ながら、これが今の成田市行政の体質なのでしょう。)
それにしても成田市行政は最近、緊張感がないというか、こうした事案があまりにも多い気がしてなりません。
もっと爽やかに政策論争をしたいなぁ、政策提案をしたいなぁ、非を指摘するのも辛いなぁ、と思いつつも見て見ぬ振りは市民のためにならないため、こうして取り上げています。
まったく因果なものです。
ただ、私が責任を持つべきは、成田市の未来にありますので、誰に媚びることなく、そして臆することなく、微力ながらこれからも是々非々で市行政に挑んでいきたいと思います。
それではまた明日!
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む