活動日誌

熱中症対策はもはや限界!?「 猛暑順延・中止」の考え醸成や年間計画を抜本的に見直して対策を!

皆さんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。

そろそろ運動会シーズン。

長女がお世話になっている母校吾妻小学校でも、6月1日に運動会が予定されているのですが、先週金曜日に運動会の全体練習の最中に熱中症の症状で倒れるということがありました。

大事には至りませんでしたが、病院で血液検査などを行うなど、親としてはやはりやりきれない思いになりました。

 

やはり近年の猛暑を受けて熱中症対策は急務です。

 

先日の記事ですが、まだ5月中旬でありながら、運動会練習中に集団熱中症で29人の児童生徒が搬送されるというニュースがありました。

 

鯖江で児童29人搬送、熱中症か 運動会の練習中、全員軽症見込み

5月17日午前10時50分ごろ、福井県鯖江市立鳥羽小学校から、児童が熱中症とみられる症状を訴えていると119番があった。

鯖江・丹生消防組合によると、29人が病院に搬送されたが全員症状は軽いという。児童は18日に開かれる運動会の練習をしていた。

鯖江市に隣接する福井市の17日正午までの最高気温は28.1度で今年の同地点での最高気温を観測した。

 

文部科学省では「7月下旬にかけて高温」となる予測があることから安全対策を講じるよう、各教育委員会へ依頼文書が出しているのですが、すでに5月から始まるとは・・・。

 

こうした中、名古屋市では「半日運動会」が増えてきているようです。

 

暑いので…午前でお開き「半日運動会」急増 弁当もなし。増える午前中だけの運動会(朝日新聞デジタル)

 

猛暑で知られる名古屋市などでは、熱中症対策を理由に、午前中で切り上げる「半日運動会」の公立小学校が急増している。教員の負担軽減や授業時間確保の狙いもあるようだ。

名古屋市では今年、市内261校のうち、半数を超える164校の運動会が午前中のみの予定だ。昨年は小規模校を中心に13校だったのが、10倍以上に急増した。

名古屋市教育委員会の担当者は、昨夏の記録的な猛暑をうけた暑さ対策や、教員の働き方改革を進める中での行事の見直しを理由に挙げる。さらに今年は4~5月の10連休で、授業時間を確保する必要が出てきたことも重なった。種目の数を減らしたり、開会式を簡略化したりして、対応する学校が多いという。

名古屋市天白区の小学校も、熱中症対策で半日で切り上げることを決めた。昨年までは昼食を挟んで午後2時過ぎまで競技が続いたが、今年は正午まで。リレー競技をなくしたり、競技にかける時間を短くしたりして、時間内に収められるよう工夫したという。

保護者からは「健康を考えると炎天下で運動させないほうがいい」という声があがる一方、「家族にとっても一大イベント。お弁当を食べる時間がなくなり、寂しい」といった意見もあるという。

 
 運動会に限らず、スポーツ団体も近年の猛暑を受けて対策を講じ始めています。

 

東京都少年サッカー、夏の公式戦禁止 異例の熱中症対策(朝日デジタル)

夏の猛暑に備え、東京都少年サッカー連盟が今年から7、8月の公式戦を全面的に禁止する。昨年までは小学5、6年生の全国大会までつながる約600試合が組まれていた。同連盟の吉実雄二委員長は「試合をこなすことよりも子供の命、安全が大切だ」と話し、区や市の大会も7、8月の開催を避けるように要請している。

熱中症対策で一律に公式戦の開催を禁じるのは、サッカー界に限らず異例の取り組み。日本サッカー協会ではかねて選手の年代を問わず、体調面を考慮して夏の公式戦の在り方が議論されており、今回の都少年連盟の決定は先駆的な事例となる。大学サッカー関係者も関心を示しているという。

都少年連盟には小学1~6生の約3万6千人、803チームが登録。都道府県別で全国最大規模となる。昨年は各チームに熱中症への注意を促した上で7月に公式戦を実施したが、同月中旬に小学6年生が熱中症を起こし、管理責任を問う苦情が寄せられた。その後、「注意喚起をしても事故が起きては意味がない」(吉実委員長)との問題意識から、8月末までのほぼ全試合にあたる500試合以上を9月以降に延期。気温などの条件を満たす場合だけ特別に許可した。

 

この時期になるとこれだけ騒がれる「熱中症」。

成田市議会でもわたしをはじめ、多くの議員がこの時期になると「熱中症対策」について取り上げており、国も教育委員会も学校サイドも熱中症対策に力を注いでいます。

 

具体的には、こまめな休憩や水分補給など。です。

ですが、それでも起きてしまう「熱中症」を目の当たりにし、その上で記事に触れるとき、もはや講じることができる「熱中症対策」は限界に達しているのではないかと思うのです。

 

雨が降っていれば、屋外活動はできません。

「雨天順延」や「雨天中止」と同様に、『猛暑順延』や『猛暑中止』という考え方もあっていいのではないでしょうか。

 

「今日は猛暑だから、身体を守るために外出は避けよう」と。

 

もちろん様々な学校行事や指導単位がある中で、学校長や教職員の皆さんが、年間計画を大変な思いで立案しているため、運動会などの大イベントの日程を「雨ならまだしも、猛暑」で変更することが憚られる気持ちも理解するものです。

 

仮に「猛暑順延」や「猛暑中止」という考え方で当日の予定を変更することが難しいのであれば、そもそも「猛暑」が想定される時期を避けて計画しまってはどうでしょうか。

 

運動会を夏季に実施すること自体をやめて、11月以降~4月といった猛暑ではない時期に実施するという年間計画にしてしまうことです。

 

秋は文化祭などのイベントがあり、年末年始を過ぎれば3月は卒業式、4月は入学式と忙しい時期になりますが、熱中症対策を講じていながらも発生する熱中症による事故に接するとき、運動会を半日にするというのもアイデアですが、こうした抜本的な見直しを図ることの必要性を感じます。

 

議会においても、こうした視点から声を上げていきたいと思います。

それではまた明日!

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千葉県議会議員

雨宮 しんご

Shingo Amamiya

  • 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
  • はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
  • 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
  • 千葉県立富里高等学校
  • ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
  • 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
  • 成田市議会議員 4期
  • 第41代 成田市議会議長
  • 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
  • 第33代 成田商工会議所青年部 会長
  • 成田青年会議所OB
  • 千葉県中小企業家同友会東総支部
  • 千葉県富里高等学校同窓会 会長
  • 中学校PTA会長
  • 日本サーフィン連盟公認インストラクター
  • 海上安全指導員
  • ※歴任を含む

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