カーフューの弾力的運用状況と夜間飛行制限の緩和推進を!
成田空港は内陸空港であるため、23時から翌6時までの
離着陸は制限されています。
この背景には、航空機騒音など環境問題に配慮するためであり、
カーフュー(航空機の離着陸を禁止している)時間帯として原則的には
航空機の離着陸は行わないこととしています。
こうしたなか、平成25年3月31日から悪天候などの止むを得ない場合
に限り、23時台の離着陸を認める弾力的運用が開始されています。
このほど、この弾力的運用の報告がありました。
それによると、26年度については、緊急事態を含む弾力的運用
回数は162回となっていました。
このうち、台風避難などの緊急事態(従来取り決めで許可)は106回、
弾力的運用は56回であったということです。
従前よりも弾力的になったことにより航空会社もそのメリットを享受
していますが、旺盛な航空需要を前に、依然として窮屈な状態が
続いています。
たとえば、22時台については、A・B滑走路とも10便までとした、
便数制限が設けられており、これにより9時台は通常の半数
程度しか飛行回数を確保できていません。
国の首都圏空港機能強化技術検討小委員会では、2020年の
東京オリンピック・パラリンピックまでに実現しうる方策として、
管制機能の高度化、高速離脱誘導路と現在整備されているものに
加えて、夜間飛行制限の緩和を技術的な選択肢の一つとして、
中間取りまとめにおいて、公表しています。
国際空港して成田がアジアに台頭するためにも、これからの空港の
発展には地域からを声を出すことの必要性を強く感じています。
騒音地域住民とのコンセンサスが必要になりますが、丁寧な
説明と抜本的な騒音対策を早期に整備、夜間飛行制限の緩和が
前進するよう、機会の度に論陣を張っていきたいと思います。
成田市議会議員
雨宮しんご