カーフューの弾力化 推進すべきだがあまりにも拙速すぎる! 2013.03.20
今回のカーフューの弾力的運用について私は、成田空港がより利便性の高い空港となり日本の表玄関として任務を背負っていくためには必要だという立場であり、その意味においては今回の市長決断には一定の理解を示すものです。
ですが、ここまでの過程と決断内容については「拙速にすぎた」という感を持たざるを得ません。19日の特別委員会の中ではっきりと述べましたが、国もNAAも認識に甘さがなかったでしょうか。
恐らくもっと簡単に住民とのコンセンサスが取れると思ったのではないかと思います。昨年12月14日に提案があり、今月19日の市長決断まで95日ありました。
この間に行われた説明会は騒音地区6地区のうち説明開催の了解を得られた5地区のみ。下総地区についてはまだ実施さえできていません。しかも5地区についても説明会は1度しか行われていません。
同僚委員からは「説明会では反対の声しか出ていないのに、今回の決断は到底考えられない。」といった非常に厳しい声はもとより、「急な開催だったから再度開催を依頼したのに、それ以降なんの音沙汰もなかった。住民の理解を得たいという思いがあったとは到底思えない。」という声もありました。
国はオープンスカイの始まる3/31までにカーフューの弾力化を求めていたため、それがある意味での制約された期限となっていたようです。だが、これだけ微妙な問題であっただけに、住民との意思の疎通を図るには日数的に無理があったのではないでしょうか。
空港発展の裏には、騒音下住民の皆さま方の忍耐とご理解がいつもそこにありました。だからこそ今回のような生活環境の変化を強いるようなセンシティブな事案については、より丁寧な説明のもとでの了解が必要であり、今後の地域共生策を含めた創意的な議論をしていくべきだったと思うのです。
わたしは成田空港が成田市行政推進の根幹となっている以上、今回の件に限らず成田空港の更なる発展には最大限寄与したいとの想いでおります。そしてその達成に向かっては、騒音下住民の皆さま方の理解と了解があってのものとの思いを強く持っております。
今回のようなコンセンサスが不十分な中での一方的とも思える強引な決断は、今まで培ってきた空港と騒音下住民の皆さまとの信頼関係を瓦解させることになり、今後に大きな禍根を残すことにならないかと危惧の念を抱かざるを得ません。
以上、前記したような趣旨を空港対策特別委員会の席において述べましたが、執行部に対しては引き続き、今回の決断における経過を含む丁寧な説明と理解を求めていくと共に、新たな地域共生策について議会からの政策提案を検討していきたいと思っています。
プロフィール
昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
千葉県富里高等学校・高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
成田市議会議員 4期 / 第41代 成田市議会議長
2023年 千葉県議会選挙 初当選