平成29年度予算と成田市の財政運営における会派政友クラブの考えをまとめました。
皆さんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。
今日は会派代表質問、そして、予算委員会の質疑において取り上げた新年度予算、そして成田市の財政運営関する会派政友クラブの考えをまとめたので、以下にお伝えしようと思います。
平成29年度の一般会計予算は前年度比1.8パーセント減の608億円、国民健康保険特別会計など全会計の総計は前年度比1.3パーセント増の923億となりました。
地方公共団体の財政の健全化に関する法律が平成21年4月に全面施行されて以降、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率について公表の義務があります。
そこで成田市の27年度決算を見てみると、両赤字比率については黒字であるため判断外であり、実質公債費比率は6.7%、将来負担比率は61.5%で、いずれも基準を大きく下回っており、その他経常収支比率、公債費負担比率からも財政の健全性は保たれており、財政力指数も1.25と高い値を維持していることが確認することができます。
ですが、それぞれの指標の推移を確認すると国家戦略特区の医学部誘致などに伴い、市債残高、将来負担比率の上昇や財政調整基金の減少が目につきます。
成田市は平成33年度以降、交付税の不交付団体となります。
そして、市債残高のピークとして平成31年度に564億円が想定されます。
また、県内屈指の財政力指数を有する成田市でありながら将来負担費比率は基準値内とはいえ大規模事業の実施に伴う借入額の増加により、新念度当初予算編成後の推計値では85.8パーセント、その後も平成31年度までの上昇が予想されています。
こうした一方で、佐倉市0%、四街道市0%と政策的に抑えている自治体もあり、近隣と比べると高く見受けられます。今後、ますます多様化、高度化する住民ニーズに応えていくためには、これまで以上に施策の優先度や緊急性を見極め、各施策にスピード感をもって取り組み、自治体経営力を高めながら、持続可能なまちづくりを目指していくとともに、より一層の経費節減に努め、財政の硬直化を招かないよう、健全な財政運営に努める必要があります。
市債には、公共施設の整備など長期的に使用する財産を取得する際に、その負担を現在の住民だけでなく、将来の住民にも担っていただくことで、世代間の負担の公平を図る観点から発行が認められており、住民ニーズに応えるために公共施設などを整備する財源として、有効に活用すべきという考え方があります。
そのことは理解する一方で、市債は借金に他ならないことから、借入に際しては、償還額とのバランスを考慮し、将来世代に過大な負担を残さないよう、会派政友クラブメンバー一同、新年度においてもチェック機能を果たしてまいる所存です。
それではまた明日!
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む