活動日誌

民間経営により躍進する関西空港を視察。成田国際空港も地方空港運営に着手を!

皆さんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。

成田市議会会派政友クラブ視察最終日の今日は、関西エアポート株式会社の方はもとより航空局からもご協力いただき、関西空港を視察させていただきました。

 

視察させていただいたのは、以下の通りです。

 

●第2ターミナル(国際線)

・スマートセキュリティ
・ウォークスルー型免税店
・到着免税店

●第1ターミナル
・PFM(待ち時間計測システム)
・スマートレーン
・バイオカート

 

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顔認証ゲートの運用が関空でスタート。

 

関西国際空港を管理運営する関西エアポート株式会社はオリックスと仏バンシ・エアポートが出資し、16年4月から関西国際空港と大阪国際(伊丹)空港、そして今年4月より神戸空港の運営も手掛けています。

民間企業が空港を運営するのは日本初の取り組みであり、施設視察をはじめ民間的思考によるアイデアや企業努力について伺いました。

 

関西国際空港は、2017年4月から2018年3月までの第3 期会計年度期末決算において、航空需要が堅調に推移したことにより、営業収益は2064億円、営業利益は529億円、経常利益は418億円、当期純利益は283億円を計上しました。

 

前年度と比較すると、営業収益については15%の増加、営業利益については40%の増加、当期純利益においては67%の増加と増収増益という驚異的な数字です。

 

運営受託後からわずか3年で黒字化し、堅調な伸びを続ける関西国際空港。

その理由としては、格安航空会社(LCC)の増便が好循環をもたらし、訪日外国人客が伸びたことが挙げれるということでした。

 

関西国際空港は、東京の羽田空港に比べてアジアからのフライト時間が1時間短く、その一方で「京都」をはじめ、アジア人に人気の「大阪」などといった観光地が多いため、そのニーズを一気に集めているようです。

 

関西国際空港の国際線旅客数は2190万人と、年度として初めて 2000 万人を突破するなど好調で、過去最高となる 2880 万人も記録しています。

 

大阪国際(伊丹)空港においても、機材大型化の影響で前年を上回る結果となり、関西 国際空港・大阪国際空港両空港の総旅客数はなんと4448万人ということです。

 

国際線の増加は現在、国が訪日外国人を2020年までに4000万人という目標を立て取り組んでいますが、そうした訪日旅行ブームに加え、民間ならでは工夫もありました。

 

本年4月までの一年間は、中長距離の国際線で新路線を開く場合の着陸料を「無料化」しています。

 

また、繁忙期や閑散期に合わせて価格を変動させるシステムを導入して収益の最大化を目指す航空会社の経営手法も導入しています。

これにより、2017年夏ダイヤのLCC運航数は週378便と前年比4%増えたということです。

 

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ウオークスルー型の免税店

 

そして、視察していて驚いたのが第2ビルで店舗間の壁を取り払ったウオークスルー型の免税店です。

歩いているだけで各店舗の商品を一通り眺めることができるので、買う意識がなくても欲しい商品を見つけやすく、購買欲へとつなげやすい構造になっています。

 

これは、海外で空港運営の実績がある仏バンシのノウハウで、免税店の売上高が約2割増えたということでした。

 

関西エアポート株式会社は、今後5年間で関西国際空港、大阪国際(伊丹)空港、神戸空港の3空港に対し総額およそ1000億円の投資を計画しています。

その主なプロジェクトとしては、関西国際空港の受託手荷物保安検査機器高度化や3空港天井の耐震化、旅客搭乗橋の更新、ファストトラベルの取り組み(顔認証ゲートの運用などの実用化)などです。

 

関西国際空港、大阪国際(伊丹)空港、そして本年4月からの神戸空港と3空港の経営を手掛ける、関西エアポート株式会社は、2060年まで運営権として毎年400億円を払い続ける必要があります。

 

民間経営が及ぼす空港経営はまだ始まったばかりであり、一概に成田国際空港の運営と比較することはできませんが、民間発想の取り組みやサービス、決断力の速さには共感を覚えましたし、更なる躍進への期待を抱きました。

 

もちろん民間の力を入れることによる懸念がないわけではありませんが、今後も関西エアポート株式会社の運営について注視してまいります。

 

余談ですが、関西エアポート株式会社が3空港の運営を担っていることを思うとき、成田国際空港においても国際線の基幹空港を担う空港として蓄積してきたノウハウを生かし、地方空港の運営も担っていくべきではないでしょうか。

 

日本の空港業界を牽引するという目的もさることながら、訪日外国人のニーズに的確に応じる柔軟な地方空港との連携や、NAA若手人材育成の観点などからも、一考の余地はあると思います。

 

成田国際空港株式会社にこうした視点があるかは定かではありませんが、今後の日本の空港政策を見据え、機会の折に話をしてみたいと思います。

 

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千葉県議会議員

雨宮 しんご

Shingo Amamiya

  • 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
  • はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
  • 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
  • 千葉県立富里高等学校
  • ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
  • 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
  • 成田市議会議員 4期
  • 第41代 成田市議会議長
  • 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
  • 第33代 成田商工会議所青年部 会長
  • 成田青年会議所OB
  • 千葉県中小企業家同友会東総支部
  • 千葉県富里高等学校同窓会 会長
  • 中学校PTA会長
  • 日本サーフィン連盟公認インストラクター
  • 海上安全指導員
  • ※歴任を含む

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