予算決算分科会かで議論深化を!
今日は議会運営員会の行政視察に参加、横須賀市議会に伺いました。
視察内容は予算決算の常任委員会化についてで、成田市議会
において現在検討している項目です。
成田市では現在、30名の議員から12名のメンバーを選出して
予算・決算特別委員会を設置することで予算・決算議案を
すべて審議しています。
これに対して横須賀市議会では予算・決算を常任委員会化し、
全体会・分科会を設置することで議員全員が審議に加わり、
割り振られた分野を担当して審査に臨んでいます。
この横須賀方式のメリットは、膨大な予算・決算関連議案を
分科会することにより、全議員が審議に加わることになるため、
成田市議会の方式よりも、議論の深化が期待できます。
また 成田はその都度、予算委員・決算委員を選出していますが、
全員委員会にすることにより同一議員が予算・決算審査を行うことに
なるため、よりチェック機能が強化されることも期待できます。
一方でデメリットについて伺うと、
・理事会の開催などにより定例会の日程が延長された。
・部門別開催のため説明書類作成が増えるなど行政の手間が若干増えた。
というものでした。
これらは、いずれも議会や行政の都合であり、市民の皆様にとっては
適切な説明資料が提出されて、より深く丁寧な議論がなされたために
会期が延長されることは、むしろ歓迎されることであり、民主主義の
コストともいえるものだと思います。
ただ、分科会の数よりも構成人数が少ない会派については、
所属していない分科会の審査に加わることができないという点
が指摘されており、この点については留意することが必要であり、
分科会の同時開催を避けるなど工夫が求められると感じた次第です。
成田市議会議員
雨宮しんご