活動日誌

性犯罪・性暴力根絶に向けた勉強会と川越少年刑務所を視察。

みなさんこんにちは、千葉県議会議員の雨宮しんごです。

今日は衆議院第一議員会館で開催された、自民党千葉県議会「性犯罪・性暴力根絶タスクフォース」の勉強会に参加しました。

勉強会での学び

警察庁の報告によれば、性犯罪の件数は依然として高止まり、むしろ増加傾向にあります。

  • 不同意性交等(強制性交等など):3,936件(前年比45.2%増)

  • 不同意わいせつ:6,992件(前年比14.7%増)

千葉県内だけでも

  • 不同意性交等:131件

  • 不同意わいせつ:336件

と、全国件数の約5%を占めています。

一方、法務省の調査による「2年以内の再入率」では、令和4年で

  • 全体:13%

  • 性犯罪:6.2%

と、数字上は性犯罪の再入率が低い傾向にあります。

さらに「性犯罪から再び性犯罪で再入所」する率は 1.5% という結果でした。

数字だけを見れば安心材料のようですが、実際には被害者が声を上げられないケースも多く、統計に現れない潜在的な被害が数多く存在します。

性犯罪対策においては「統計に表れない現実」を直視しなければなりません。

  • 被害を言いやすい環境づくり

  • 声を出さなくてもSOSを拾える仕組み

  • 犯罪を起こさせないための予防的取り組み

これらが不可欠だと改めて強く感じました。

私からは、成田市の状況を踏まえ、以下の点を確認しました。

  • 国籍別性犯罪統計の整備状況

  • 在留外国人への予防教育・支援策

  • 外国籍被害者への支援・相談体制

まだ件数は少ないものの、外国人流入とともに確実に増加が見込まれます。

引き続き注視していきます。今後も条例化を含め、実効性のある対策を進めていきます。

(ちなみに勉強会後は衆議院会館名物「カツカレー」をいただきました🍛)

 

川越少年刑務所を視察

午後は川越少年刑務所を視察しました。

現在の収容者数は約830名で定員は1491名。職員は399名が勤務されています。

作業場や居室などを見学する中で、徹底した規律と独特の緊張感を肌で感じました。まさに「二度と戻りたくない」と思わせる環境です。

一方で、川越少年刑務所は26歳未満の若年受刑者を対象に、改善更生を目指した教育的処遇を重視しています。特に職業訓練が充実しており、理容、自動車整備、溶接、CADなど、多様な分野で資格取得や技能習得の機会が提供されています。

 

さらに、川越少年刑務所は 東日本の性犯罪再犯防止の推進基幹施設 に指定されており、認知行動療法に基づく専門的指導、認知の歪みに気づかせるグループワークなどを4〜10か月にわたり実施しています。

入所者の犯罪傾向(R6.12.31現在)

  • 財産犯(詐欺・窃盗等):39%

  • 性犯罪(不同意性交・わいせつ等):23%

  • 凶悪犯(殺人・強盗等):17%

  • 薬物事犯(大麻・覚醒剤等):9.3%

この数字を目の当たりにし、刑務所は「厳しさ」と「更生支援」の両面を併せ持つ場であることを実感しました。

視察の帰りには、刑務所作業製品を販売するキャピックショップに立ち寄り、人気商品「ブルースティック(洗濯用固形石けん)」を購入しました。受刑者が手がけた製品が社会で役立っていることも、更生支援の一環だと感じます。

今回の勉強会と視察を通じ、性犯罪・性暴力の根絶に向けた課題と、現場での取り組みを学ぶことができました。これからも学びを政策に活かし、被害を防ぐ仕組みづくりに力を注いでまいります。

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千葉県議会議員

雨宮 しんご

Shingo Amamiya

  • 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
  • はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
  • 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
  • 千葉県立富里高等学校
  • ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
  • 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
  • 成田市議会議員 4期
  • 第41代 成田市議会議長
  • 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
  • 第33代 成田商工会議所青年部 会長
  • 成田青年会議所OB
  • 千葉県中小企業家同友会東総支部
  • 千葉県富里高等学校同窓会 会長
  • 中学校PTA会長
  • 日本サーフィン連盟公認インストラクター
  • 海上安全指導員
  • ※歴任を含む

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