東京都の海外留学費用支援策を評価しつつ、一極集中の課題を考える。
みなさんこんにちは、千葉県議会議員の雨宮しんごです。
東京都が発表した、大学生など若者を対象とした海外留学費用の支援策。短期留学では最大90万円、中・長期留学では最大315万円を助成するというこの制度は、若者が海外で学ぶ機会を広げる点で素晴らしい取り組みだと感じます。
(https://news.yahoo.co.jp/articles/1a6c6017aa98efe28c73aea19f804758e6d4d08f)
私自身、高校時代に1年間ニュージーランドに留学した経験があり、若い頃の留学がもたらす多くのメリットを身をもって感じています。英語力の向上はもちろん、異文化の中で生活することで得られるコミュニケーション能力の向上、さらには日本を外から見ることで愛国心が芽生えたことが、今日の政治家としての私を形作る原点となりました。
若者が多感な時期に海外へ飛び出し、広い視野を持つことは、将来の日本の社会にとって大きな財産になるはずです。
一方で、このような政策が地方と都市部の教育格差を拡大させる可能性がある点には慎重な議論が必要です。自治体ごとに財源の差がある中で、東京都のような財政力豊かな自治体が次々と独自支援策を打ち出せば、結果として東京一極集中がさらに加速することを憂慮します。
高校の授業料無償化をはじめ保育料の無償化などに対して千葉県、神奈川県、埼玉県など首都圏自治体は地方税収の格差是正を国に求めていますが、圧倒的税収差を前になす術がありません。
東京都の今回の支援策は純粋に評価されるべき取り組みですが、一方で日本全体として国際社会で活躍できる人材を育てるためには、自治体の枠を超えた全国一律の制度設計が必要だと感じます。若者への投資は国が責任を持つべき分野であり、全国どこに住んでいても平等に支援が受けられる仕組みが求められます。
若者が海外での学びを通じて得た知見を、日本の未来に活かせるような環境を整えるためにも、国や地方自治体が協力し、格差を生まない制度設計をしっかりと議論していただきたいと思います。
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む