「財務体質」「自社便・コードシェア戦略」コロナ禍で鮮明になったJALとANAの経営スタイルの違い。 2020.10.14

みなさんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。

 

航空業界がコロナ禍の影響を受ける中、航空大手JALとANAにおいて希望退職などの実施に違いがあることを先日のブログに取り上げました。

 

ANA 大幅な人件費削減を提案。JAL 地域事業本部を設置し雇用維持へ。

 

本日の東洋経済オンラインによると・・・

(東洋経済新聞オンライン)

https://toyokeizai.net/articles/-/381216

ANAとJAL「希望退職」実施をめぐる決定的な差~両社の対応がわかれた「2つの要因」とは?~

 

2社の対応がわかれた要因は大きく2つあるとして、「財務体質」と「コードシェアと自社便をめぐる戦略の違い」を指摘しています。

 

まず財務体質については、JALは2010年の経営破綻後、5215億円の債務免除で財務の健全化が進んだとしていて有利子負債は5046億円、一方でANAは、6月末時点で有利子負債が1兆3589億円で自己資本比率は33.9%となっていて、JALと45.9%も差があるとしています。

 

さらにJALは、1年以内に返済や償還が必要な短期の有利子負債が6月末時点で507億円と小さいということです。

 

 

そして、もう一つのコードシェアと自社便をめぐる戦略の違いについてです。

 

このコードシェアというのは「共同運航」のことで、複数の会社が共同で座席を売ることで、販売力の強化と運行効率の強化を見込む取り組みを指すのですが、

 

JALは「自社便」の代わりに「コードシェア」の提携先を急拡大してきた一方で、ANAは自社便の運航規模拡大に力を注いできたということで、直近2年間で機材など固定資産の増加額が年間3500億円超と、JALの2000億円台前半を大きく上回っているようです。

 

自社便は、自分たちの販売網で満席にすることができれば利益は総取りとなりますが、新型コロナのように需要が急減するとランニングコストがかさむことになります。

 

一方で、ここ数年コードシェアを推進してきたJALは、平時の利益こそ薄まりますが、今回の新型コロナような事態にはリスク分散されているため、ANAほど危機的な損失にならないことがわかります。

 

上場廃止を経験していたからこそ常にリスクに備えて経営してきたJALと、オリンピック開催に勝機を見出し国際線の急拡大を推進してきたANA。

 

悪いのは全て新型コロナウイルス感染症であることに変わりありませんが、それぞれの経営スタンスの違いが、パンデミックによって鮮明に表れたと言えるかもしれません。

 

引き続き、航空業界にアンテナを張っていきたいと思います。

それではまた明日。

 

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プロフィール

昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
千葉県富里高等学校・高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
成田市議会議員 4期 / 第41代 成田市議会議長
2023年 千葉県議会選挙 初当選

雨宮しんご

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