平成26年 9月定例会議
住宅政策について
- 住宅政策における課題と現状
- 空き家問題についての現状認識、空き家条例の整備について
- サービス付き高齢者向け住宅の状況
- 高齢者居住安定確保計画への取り組みと検討、第5期成田市介護保険事業計画の達成状況について
- 学校跡地など公共施設を含む建築物の福祉施設への再利用について
- 改正マンション建て替え円滑化法施行による成田市の影響と期待は
- 成田ニュータウンを中心に整備されている市営住宅・UR(都市再生機構)・千葉県住宅供給公社といった団地群の居住状況と高齢化率、建て替えなどを含めた今後の住宅政策をどう考えるか
議員定数削減条例を提出も否決!
住宅政策について
空き家対策について
総務省の最新値(2013年10月時点)によると全国の空き家の数は820万戸で過去最高を更新、今や7~8軒のうち1軒が空き家という状態です。
成田市においても空き家は7890戸あり、そのうち1戸建て住宅は1950戸と公表されており、ここ最近、空き家の相談も増えてきています。
適正に管理されていないと、例えば庭の草木が荒れ放題でゴミ屋敷化したり、屋根や外壁が落下したり、台風や雪により倒壊する危険性、放火や不審者の侵入による治安悪化など生活環境の悪化を招きます。そこで「空き家を減らすための取り組み」として空き家条例の制定を提案しました。これにより、行政が強制的に解体できるようにしたり、撤去に伴う費用を補助するといったものを想定しています。
→雨宮の提案に国の制度が追いつき、2014/11/27に「空家等対策の推進に関する特別措置法」が施行、空家等に対する措置として、除却、修繕、立木竹の伐採等の措置に対して助言又は指導、勧告、命令ができるようになり、行政代執行による強制執行も可能となりました!!
成田市の住宅政策について
URや千葉県住宅供給公社といった団地群については市が保有しているわけではありませんが、ニュータウンの中心部に広く整備されています。
居住率が高いので今すぐというわけではありませんが、今後の景観形成や住宅政策を考える折には、連携を図りながら一体的に考えていくことが必要です。
答弁では市の高齢化率(第5期成田市介護保険事業計画では平成26 年18.8%、平成29 年19.7%予想)よりも、団地群の高齢化率が往々にして高い傾向にあることがわかりました。
UR都市機構は今年度から若年層の入居を促すため、29歳以下の世帯及び子育て世帯を対象とした家賃割引制度を導入しています。
そこで、成田市として高齢化率をどのように考え、若年世代をどう取り込んでいこうとするのか、例えば「子育てするなら流山」というフレーズはあまりにも有名ですが、各課横断的に市の政策としてあらゆる角度から子育て支援政策を打ちながら若年世代の取り込みを図り、高齢化率上昇を抑制する取り組みをしている自治体もあります。
今回指摘したサービス付き高齢者住宅の問題点や、市内団地群の高齢化、地域によって高齢化率が高い居住地の対策と同時進行で、子育て世帯をはじめとした若年世代を取り込む政策が求められる。
以上を踏まえ、市長の問題意識と今後の政策展開について、どう考えておられるかあらためて見解を伺う。
高齢化率の抑制については、成田空港をはじめとした企業が点在する成田市であれば十分に取り組めると考える。
子育て世代の取り込みは、単発の政策でどうこうなるものではないからこそ庁舎一体となって戦略的に政策を推進していく必要があると考える。
市長の今後の政策展開に期待したい。
また、今回は質問しないが、「子育て・婚活住宅新築等補助金」や「子育て・婚活定住促進団地購入補助金」といった事業創設も考えられる。検討してほしい。
【要望】
住宅政策という視点から見ても、高齢化への対応や若年世代への政策展開と様々な政策課題が山積みである。
住宅政策はまさに、福祉・子育て支援の密接な連携による施策の促進が必要不可欠であることから引き続き、執行部においては積極的な政策展開を要望するものである。
議員定数削減案は否決されてしまいました。
議員定数を30名から28名にしようという条例改正案が、私の所属する会派政友クラブと公明党メンバーから発議、賛成しましたが否決されました。成田市職員にあっても減数しながら、適正化をはかっているのに。
議会は、自らを糾すことができませんでした。
発議案の受け取り拒否という前代未聞の態度を受けて議長不信任は可決されましたが、議員定数については中身の議論はされず、「手続きがおかしい」と手続き論ばかり。
本当に情けないですが、これが今の成田市議会です。
政治は結果責任ですから、採決の結果は、これが今の成田市議会の総意であると受け止めなければなりません。結果は12対16(1人退席)。残念な結果です。
今後も諦めることなく、身を切る改革、実のある改革に向けて尽力してまいります!
★雨宮学生インターンの視点!
議員定数削減の否決は、議員さんの「保身」や「論点のすり替え」で議案の受理を長引かせ、「中身の議論に踏み込まず」に決定されたのは残念に思いました。
雨宮さんの言葉を引用すれば「立場は違えど、その議員も民意によって選ばれている」のだと思います。
ですが、傍聴して一部始終を見てきた大学生の私としては、市民の皆さん「総意」と、今回の議論の過程や結果は、大きく「相違」があるのではないかな?と思いました。
平成26年9月成田市議会定例会審議案件一覧
(平成26年8月29日~9月18日)
議案番号 | 件名 | 付託委員会 | 委員会の審査結果 | 議決の結果 |
1 | 教育委員会委員の任命の同意を求めるについて(佐藤 勲) | 省略 | 同 意 | |
2 | 人権擁護委員の推薦につき意見を求めるについて(宮野 精一) | 省略 | 同 意 | |
3 | 人権擁護委員の推薦につき意見を求めるについて(小川 美喜子) | 省略 | 同 意 | |
4 | 次代の社会を担う子どもの健全な育成を図るための次世代育成支援対策推進法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例を制定するについて | 教育民生 | 可 決 | 可 決 |
5 | 中国残留邦人等の円滑な帰国の促進及び永住帰国後の自立の支援に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例を制定するについて | 教育民生 | 可 決 | 可 決 |
6 | 成田市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例を制定するについて | 教育民生 | 可 決 | 可 決 |
7 | 成田市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例を制定するについて | 教育民生 | 可 決 | 可 決 |
8 | 成田市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例を制定するについて | 教育民生 | 可 決 | 可 決 |
9 | 成田市集会施設等の設置及び管理に関する条例の一部を改正するについて | 教育民生 | 可 決 | 可 決 |
10 | 成田市さくらの山の設置及び管理に関する条例の一部を改正するについて | 経済環境 | 可 決 | 可 決 |
11 | 成田市スポーツ広場の設置及び管理に関する条例の一部を改正するについて | 教育民生 | 可 決 | 可 決 |
12 | 成田市いずみ清掃工場解体撤去工事請負契約の締結について | 経済環境 | 可 決 | 可 決 |
13 | 京成成田駅東口バリアフリー化工事請負契約の締結について | 建設水道 | 可 決 | 可 決 |
14 | 成田市立公津の杜小学校学校給食共同調理場及び児童ホーム増築工事(建築工事)請負契約の締結について | 教育民生 | 可 決 | 可 決 |
15 | 成田市立公津の杜小学校学校給食共同調理場及び児童ホーム増築工事(機械設備工事)請負契約の締結について | 教育民生 | 可 決 | 可 決 |
16 | (仮称)さくらの山観光物産館建設工事(建築)請負契約の変更について | 経済環境 | 可 決 | 可 決 |
17 | 成田市立吾妻小学校西棟大規模改造工事(建築工事)請負契約の変更について | 教育民生 | 可 決 | 可 決 |
18 | 市有財産の取得について(いずみ聖地公園拡張整備事業用地) | 経済環境 | 可 決 | 可 決 |
19 | 市有財産の取得について(厨房機器) | 教育民生 | 可 決 | 可 決 |
20 | 千葉市ほか10市1町8一部事務組合消防指令事務協議会規約の一部を改正する規約の制定に関する協議について | 総務 | 可 決 | 可 決 |
21 | 平成25年度成田市一般会計歳入歳出決算の認定を求めるについて | 決算 | 継続審査 | 継続審査 |
22 | 平成25年度成田市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定を求めるについて | 決算 | 継続審査 | 継続審査 |
23 | 平成25年度成田市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めるについて | 決算 | 継続審査 | 継続審査 |
24 | 平成25年度成田市公設地方卸売市場特別会計歳入歳出決算の認定を求めるについて | 決算 | 継続審査 | 継続審査 |
25 | 平成25年度成田市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定を求めるについて | 決算 | 継続審査 | 継続審査 |
26 | 平成25年度成田市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定を求めるについて | 決算 | 継続審査 | 継続審査 |
27 | 平成25年度成田市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定を求めるについて | 決算 | 継続審査 | 継続審査 |
28 | 平成25年度成田市簡易水道事業特別会計決算の認定を求めるについて | 決算 | 継続審査 | 継続審査 |
29 | 平成25年度成田市水道事業会計利益の処分及び決算の認定を求めるについて | 決算 | 継続審査 | 継続審査 |
30 | 平成26年度成田市一般会計補正予算(第4号) | 総務 | 可 決 | 可 決 |
31 | 平成26年度成田市介護保険特別会計補正予算(第1号) | 教育民生 | 可 決 | 可 決 |
請 願 第6号 |
労働者保護ルール改正に関する請願書 | 経済環境 | 採 択 | 採 択 |
報 告 第17号 |
専決処分の報告について(交通事故に伴う損害賠償の額の決定及び和解について) | |||
報 告 第18号 |
平成25年度成田市一般会計継続費精算報告書 | |||
報 告 第19号 |
平成25年度成田市下水道事業特別会計継続費精算報告書 | |||
報 告 第20号 |
平成25年度成田市健全化判断比率について | |||
報 告 第21号 |
平成25年度成田市資金不足比率について | |||
報 告 第22号 |
法人の経営状況について(公益財団法人印旛郡市文化財センター) | |||
発議案 第1号 |
上田議長の不信任決議 | 省略 | 可 決 | |
発議案 第2号 |
成田市議会議員定数条例の一部を改正するについて | 省略 | 否 決 | |
発議案 第3号 |
労働者保護ルール改正に関する意見書 | 省略 | 可 決 |