計画処理量を超える稼働状況にある成田富里いずみ清掃工場。
みなさんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。
今日は限界を超えている清掃工場の処理能力について取り上げようと思います。
成田富里いずみ清掃工場は、平成24年10月にガス化溶融炉シャフト式の炉を備えた新清掃工場が供用されました。
まだ5年しか経過していないのに、すでに可燃ごみの処理量は、年間計画処理量である約5万6,000トンを約1割上回る状況となっています。
当初の計画では、年間稼働日数を280日としていたのですが、それでは間に合わないことから、300日を超えて稼働しているフル回転状態になっています。
また、それでもなお賄いきれないゴミについては、民間に焼却委託をしています。
その委託料は、新清掃工場供用からこれまでにおよそ1万トンに達し、3.3億円を支払っているということでした。
新しい清掃工場を作ったにもかかわらず、民間にごみ焼却を委託しないと運転が間に合わない状況であり、計画に見誤りがあったという指摘を免れることはできないでしょう。
もちろん、ごみを捨てるわたしたちも分別の徹底を行い、ごみ減量のために、雑紙などの資源物の分別や、食品トレイ・牛乳パックを店頭回収に出すとか、買い物バックの持参、食材を買いすぎないなどといった取り組みを推進して行く必要があると思います。
市によると、いずみ清掃工場に搬入されるゴミの分類を調べたところ、紙・布が52パーセント、ビニールが25パーセントであったことを根拠に、分別の徹底によって今以上にごみを資源化、減量化ができると考えているということでした。
この分析や姿勢を否定するつもりはありませんが、さすがに机上論感が否めず、現状の課題を打破するにはいささか乏しいといえるでしょう。
そんな悠長なことを言っている場合ではないと思います。
過去にはごみ処理能力が超えたことが一因として供用間もない焼却炉が故障した経過があり、大きな問題となりました。
「雨宮しんごのブログ」
http://www.ama-shin.net/blogs/news/2587/
分別の促しはこれまでも講じられています。
ですが、それだけでは賄いきれないからこそ、依然として計画処理量を超えたゴミが日々搬入されてきており、民間委託することが常態化しているのだと思います。
新清掃工場の建設時における焼却炉の処理能力を見誤ったことが、一連の問題の根幹であると私は考えています。
「生活系ごみの有料化」、「事業系ごみの料金見直し」の議論も一部ではあるようですが、市民や事業者に新たな負担を強いようとするのではなく、まずは市が非を認め、謝罪すべきです。
自分たちのいずみ清掃工場の設計ミス、計画ミスを棚に上げて、有料化の議論をすることは絶対に許されません。
今後も調査、しっかりと声をあげてまいります。
それではまた明日!
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む