陸前高田市の高田松原の木を成田で供養に思う
津波で流された岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」の松の木は当初、京都市の伝統行事「五山の送り火」の「大文字」で燃やされるはずでした。
一度は受け入れが表明されたのですが、京都府や市に放射線汚染が心配などといった抗議が殺到したことから、、新たに取り寄せた松の薪を調査したところ、表面から放射性セシウムが検出されたため、受け入れ拒否されていました。
そこで、行き場のなくなった松は、東日本大震災で犠牲となった人たちの供養とあわせ成田山新勝寺に送られて燃やされることになりました。
9月25日の「おたき上げ」において、祈願成就のための護摩木と一緒に焚かれることになります。
陸前高田市とは、私が知る限りでも同市太鼓団体が成田太鼓祭りで演奏してくれたことがきっかけとなり、今回の震災を受け同市に、私も所属している成田街づくり塾が祭りであつまった義捐金を届けに行くなど親交をもっています。
自分さえよければそれで良い・・・と、火の粉を振り払おうという精神ではなく、助け合おうとするこうした心意気は成田ならではであり、とても誇らしいです。
さて、これはひとつの成田の心意気の紹介でもありますが、個人的にはこのことよりも『この程度のこと』というと語弊が生じるかもしれませんが、被災地の松を少量燃やすことだけで、これほどの拒否反応を示した京都府の対応です。
こうした拒否反応は京都府だけではなく、被災していない全国他県へと広がりを見せるのではないかと懸念してなりません。
6月に陸前高田市を含む被災地に入ってきましたが、そこで見てきたうずたかく積もった瓦礫の処理を今後、全国でどのように焼却、処分していくのか、こうした状況を見ると法整備を含めた強制的な協力を求めていく必要があると感じています。
それにしても、口先では「オールジャパン!」「日本を元気に!」と言いながら、実際に協力を依頼すると手を引っ込める被災していない東日本大震災の部外者には辟易しますし、残念でなりません。
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む