成田空港周辺の航空機騒音対策事業における環境基準達成率は72%と前年より悪化。地元の声を受け止め適切な対応を求めてまいります。
みなさんこんにちは、千葉県議会議員の雨宮しんごです。
今日は県議会令和6年度決算特別委員会において、成田空港周辺の航空機騒音対策事業について質問を行いました。
令和6年度の予算として、航空機騒音監視システムの運用管理・整備に63,093千円が計上され、成田空港、羽田空港及び下総飛行場周辺における航空機騒音の分布状況や環境基準の達成状況を把握するため、騒音の常時監視が行われています。

今回の質問では、特に成田空港周辺の環境基準達成状況に焦点を当てました。
令和5年度の環境基準達成率は72%となっており、令和4年度の76%から4ポイント低下しています。
羽田空港や下総飛行場が100%を達成している中で、成田空港周辺の達成率の低さは地域特有の課題で、羽田空港では千葉県上空を飛行する際に既に高度が上がっているのに対し、成田空港周辺では離着陸により低空飛行となるため、構造的に騒音の影響を受けやすいという事情があります。
環境基準達成率が低下していることは認識している一方で、県は騒音を測定し、そのデータに基づいて国土交通省に対して騒音対策の実施を要請する立場なことから、実際の騒音対策を実施する国及び成田国際空港株式会社(NAA)に、2年に1度のペースで要望を実施しているとのことでした。
(要請を行った翌年にその対応状況を確認し、その翌年に改めて要請を行うというサイクルで運用)
重要なのは、毎回同じ内容の要請を繰り返すのではなく、状況の変化や対応状況を踏まえて内容を更新しているという点です。
直近では令和5年度に要請を行ったとのことでした。
成田空港を巡る状況は大きく変化しています。
10月26日の冬ダイヤから発着回数が30万回から34万回に引き上げられ、さらに2029年には第二の開港プロジェクトにより50万回まで拡大される計画です。
中小型機の導入促進により1機あたりの騒音は軽減されつつあるものの、発着回数そのものが増加することで、騒音発生回数は増えることになります。
こうした急激な変化を踏まえ、県の騒音監視体制が十分なのか、測定データを適切に国への要請に活かせているのか、今後も継続的に確認していく必要があります。
今回の決算委員会での質疑を踏まえ、来年2月の定例議会においては、さらに踏み込んだ議論を行っていきたいと考えています。
地元住民の生活環境を守りながら、空港の機能強化による地域経済への貢献も実現していくというバランスをどう取っていくのか、引き続き注視してまいります。
それではまた明日。
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 成田ライオンズクラブ
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む