成田VS羽田から、首都圏空港VSアジアへ
2014年春からの羽田空港国際線増便により、成田・羽田の首都圏空港
を乗り継いで海外へ渡航する需要が拡大した一方で、韓国仁川空港での
乗り継ぎが減少しました。
成田としても羽田増便の影響は大きかったですが、それでも
首都圏空港としてがアジアに台頭したという事実は歓迎すべき
だと思います。
2012年~2014年の各年4月~7月について、地方空港から成田・
羽田両空港経由で国際線を利用した乗継旅客数を調べたところ、
羽田空港増便後の2014年実績は前年同期と比べて5.7%増加。
逆に、同期間に地方空港から出国して仁川空港で乗継を行った
旅客数は前年比5.3%低下しています。
特に、羽田空港で昼間時間帯に大幅増便が行われた欧州方面では、
地方発首都圏空港乗継の旅客数が7%増加したのに対して、地方発
仁川空港乗継旅客は前年比31.9%も減少しました。
このことから考えられることは、地方発の国際線利用者の一部が、
仁川空港乗継利用から羽田空港乗継にシフトしていると判断できます。
ですが、仁川の強さはここからです。
成田空港と羽田空港を合わせた2014年の国際線旅客数は4,028万人。
(成田2,965万人+羽田1,063万人) 前年比4.5%の増。
仁川空港の国際線旅客数は4,079万人
前年比9.7%。
首都圏空港を以ってしても、仁川には伸び率も及んでいません。
アジアの主要空港(香港、チャンギ、バンコク、仁川)は、過去5年間
(2007年~2013年)の国際線旅客数が年平均4%~7%で伸びています。
北京や上海など中国の空港も大きく成長している中、成田と羽田の
首都圏国際線旅客数の増加率は0.9%に留まっています。
成田VS羽田という構図でわたしも議論を多くしていますが、あらためて、
世界、アジアに目を向けたとき、日本の航空政策が近隣諸国に頭一つ
リードされているという認識に立ち、首都圏空港の成長にも目を向けて
行かなければなりません。
成田市議会議員
雨宮しんご
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む