議員は若いと優秀なのか?
【議員平均年齢若いほど条例可決盛ん】
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6153110
という報道が先日ありました。
江藤教授によると・・・
今回の調査結果を見ると、議員が高齢の議会は政策条例の制定ゼロが圧倒的に多い。女性議員がいない議会の93%が政策条例ゼロというのも象徴的だ。
少子高齢化など難しい課題が山積する一方、自治体の財政は厳しく、支出の「選択と集中」が必要な時代だ。議会は多様な住民の声を吸収しながら首長と政策競争をすることが求められる。
首長の追認機関化している議会は、このような現実に対応できず、議員もやりがいを失う。立候補者は減り、議員は高齢の男性に偏る。その結果、さらに課題の解決が困難になり、住民の不信を招くという「負の連鎖」に陥っていく。
しかし一方で、議員提案の政策条例は徐々に増えている。自らの役割に目覚める議会も出てきているということだ。2000年の地方分権一括法施行で国の機関委任事務が廃止され、自治体独自の政策が求められるようになったことが大きい。
議会は本来、条例の制定だけでなく、予算案の修正、契約や財産取得の承認など、強い権限を持っている。縦割りに陥りやすい行政と違い、総合的な視点で政策を実現することができる。
そのためには議会報告会の開催など、開かれた議会への改革が同時に必要だ。議会が積極的に政策作りを進め、住民にきちんと説明する。住民もそれに応えて議会を監視し参加する。そういう「正の連鎖」につなげたい。
確かに興味深い調査結果です。
これまでは、地方議員になるためには、政治家秘書の経験や、
世襲することが一般的でした。
そして、そうした議員は特定の利益団体の支援を受ける見返りに、
その声を政治に反映させてきました。
ですが最近では、特定団体の支援や労組に入らず、また地域の推薦を
得ずとも当選する議員が増えてきたように思います。
(私もそのタイプですが。)
一般論として、しがらみのない人が当選すれば、無党派層の声を吸い
上げることができるようになります。
そこで、しがらみが少ないとされる若い世代の待望論!
となるのですが、残念ながら、「若い=優秀」ではないという
現実があります。
昨今では「若いから当選できるだろう。」という風潮に便乗し、
希望的観測のみで、政策もなく、社会性に乏しい資質に欠ける者が
当選するケースが報道されています。
個人的にも、私よりも若くても優秀な議員はいらっしゃいますし、もちろん
先輩議員にも優秀な方は多いです。
ですから、大変興味深い結果でありながら、「若いから」といった
年齢ゾーン以外で議員を判断する評価指標の必要性を感じます。
残念ながらそうした指標は、有権者に委ねられるのですが、「若い」という
指標だけではなく、能力のある議員に働いてもらうという前提に立って
議会を、そして議員を監視していただければと思います。
成田市議会議員
雨宮しんご
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む