具体的な5つの取り組み方針
02. 命と健康の安心 医療体制の充実により「選ばれるまち成田」
国際空港を擁する成田市は、昨今の新型コロナウイルス感染症やサル痘など様々なウイルスに脅かされやすい地域です。
雨宮しんごは、国内外の大規模災害や感染症など緊急時に迅速に市民の命と健康を守れるよう、検疫体制を強化すると共に各所と連携した保健所機能を有する感染症に強いまちづくりを進めます。
また、団塊の世代が75歳以上に達する2025年問題が目前です。成田市の健康寿命が全国平均を下回っていることから、地域包括ケア(「医療や介護が必要な状態になっても、可能な限り、住み 慣れた地域でその有する能力に応じ自立した生活を続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援が包括的に確保される」という考え方)の充実や認知症への総合的支援など誰ひとり置き去りにしない、きめ細やかな福祉サービスに邁進します。
①世界の表玄関としての感染症対策を強化
国内外の大規模災害や感染症にハード・ソフトで迅速に対応し、市民の生命を最優先で守るため、空港検疫の強化をはじめ、市内の大型病院との連携による保健所機能や災害拠点病院・感染症指定機関機能を有する体制の構築など、国際空港都市に求められる感染症に強いまちづくりを推進します。
【具体的な取り組み】
- 国・県・本市三者合同による空港検疫の強化に努めます。
- 成田赤十字病院・国際医療福祉大学成田病院との連携による保健所機能や災害拠点病院(大規模災害対応型の救急外来)・感染症指定機関(パンデミック対応型の救命救急棟)などの機能を有する体制を構築します
②安心して暮らせる医療・介護の実現
地域の実情に合わせた地域包括ケアシステムの深化・推進、給付や負担の在り方を再考し、地域社会全体の見守りをはじめとする「支え合い」や「助け合い」、インフォーマルなサービスの充実を図ります。
この他にも、医師会や医師団をはじめとする医療関係団体や病院など、医療の最前線で従事されている皆さんとの綿密な連携の上で、スピード感のある保健医療体制を推進します。
【具体的な取り組み】
- 地域包括ケアシステムの深化・推進
- 医療・介護に関する給付や負担の在り方の見直し
- 医師会や医師団をはじめとする医療関係団体や病院との連携強化
- 認知症への取り組みを総合的に推進
- 在宅の認知症患者などが起こす事故への損害賠償について、市が保険料を負担して保険に加入し、万一の場合に本人・家族を救う認知症事故救済制度の導入を検討
③災害に強い安全なまちづくり
誰もが安心して暮らすためには、災害に強いまちとなることが不可欠です。過去の災害を教訓に、自主防災組織や避難所運営委員会といった市民の皆さんの「自助」「共助」を支援しながら、市の役割である「公助」の要となる消防や救急医療の設備や技術の高度化など、防災力向上を図るための体制づくりを推進します。
【具体的な取り組み】
- 消防団拠点施設整備計画を見直し、整備拠点の増加および整備を加速します。
- 耐震性貯水槽や消火栓整備計画を見直し、設置個所増加や設置を加速します。
- 急傾斜地や崖地整備計画を見直し、整備対策個所の追加や整備を加速します。
④交通安全、防犯対策による安心安全なまちづくり
犯罪抑止や事件の早期解決を目的とした道路や公園への「安全・安心見守りカメラ」の整備を推進します。
また、通学路を最優先に信号機やガードレール、防犯灯の設置など地域・学校・保護者の要望に対し、迅速な交通安全対策が実施できるよう十分な予算確保を行い、通学路や生活道路の安全確保に向けた対策を講じます。