みなさんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。

いや、正直なところ、アメリカ合衆国運輸省が、5月に2020年の羽田空港発着枠配分について、アメリカ線の暫定配分をした時点で、こうなることは想定できたのですが、改めて・・・大きなインパクトです。

デルタが成田撤退、羽田に米国路線集約と正式発表

米大手デルタ航空は9日、来年3月に成田空港から撤退し、米国路線を羽田空港に集約すると正式発表した。成田とシアトル、デトロイト、アトランタ、ホノルル、ポートランドの米5都市を結んでいる路線を全て羽田に移す。

都心に近くアクセスの便利な羽田を活用し、競争力を高めるためといい、同社の羽田からの米国路線は現在のミネアポリスとロサンゼルスを合わせて7都市に増加、「羽田で最大の運航規模を持つ米国航空会社になる」と説明している。

成田発着の残る東南アジア2路線についても、シンガポール線を9月に廃止、マニラ線も「時期は決まっていない」（同社）が廃止するとしており、同社の成田発着便はなくなる。今後は韓国・ソウル経由の便の充実を図るとみられる。

同社の撤退は成田の利用者数の減少につながるほか、同社が使う第1旅客ターミナルビルの北ウイングやラウンジ（特別待合室）などの活用方法が課題になりそうだ。（毎日新聞）

アメリカ合衆国運輸省が昨日発表した、2020年に配分される羽田枠の自国エアラインへのスロット配分は暫定配分と変わらず、という最終決定したことが発表されました。

【暫定と変わらず最終決定した羽田米国分の配分】

 

デルタ航空(5枠)
羽田～シアトル・デトロイト・アトランタ・ポートランド・ホノルル

ユナイテッド航空(4枠)
羽田～ニューヨーク/ニューアーク・シカゴ・ワシントン・ロサンゼルス

アメリカン航空(2枠)
羽田～ダラス/フォートワース・ロサンゼルス

ハワイアン航空(1枠)
羽田～ホノルル

デルタ航空の成田撤退は、アメリカ合衆国運輸省の発表を受けてのものです。

さらに、ユナイテッド航空は、路線申請時にシカゴ線とワシントン線について、成田から移管させるとしていたので、成田からの移管は今後も発表されると思います。

既述のとおり、これらは、「わかっていたこと」であり、「想定の範囲内」です。ですが、それでもやはりこのインパクトは大きい、と言わざるを得ません。

私のもとにも様々な声やご意見が届いているので一部を紹介させていただきます。

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【デルタ航空の友人】

デルタの判断は経営として真っ当なこと。日本の空港政策の誤りであり、政治判断が空港行政を歪めた。とても残念。

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【市民Aさん】

羽田空港ですべて済むならば、成田に無駄な血を流す闘争も、必要なかった筈。そこまでして出来上がった成田空港を、今度は貨物空港にするプランさえ在ると云う。

都心へのアクセス時間の問題は、開港前から解っていた筈。理由としては成立しない！

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【友人のパイロット】

これだけではなく、続いてアメリカ系２社も完全移動を検討中です。

成田は機能性に欠け、滑走路延長真下に民家が未だに未解決、更に横風対策が無く、次期滑走路予定も並行で遠くなる。更に発着料や駐機料も高額、、都心からのアクセスが多少不便、、空港近隣にはホテルはいいのですが、、民間駐車場が美観を損ね、空港ターミナルでは民間駐車場送迎者が氾濫！！世界の空港では考えられない空港であると、以前から問題視されてました。

特に横風時には乗務員は冷や汗、できれば他空港に、、これまで事故が無いのが不思議でした。

初めて成田空港飛来乗務員は３４Rから侵入時に１００ｍ真下に民家がある事に驚き、神経集中時に別の驚きが追加されます。。

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【市民の先輩】

子供の頃、リアルに機動隊と反対派の間で現在のJR成田駅前で火炎瓶が飛び交っていた光景を思い出すと、すごく切ない気持ちになってしまいます。

成田空港がどんどん過疎化してしまうのは今後、成田の街全体の経済に大きなダメージとなってしまうことが予想される。非常にナーバスな問題と思ってます。

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それぞれの視点・問題意識からのご意見ですが、成田を想うからこそであり、胸が詰まります。

今回の事案を受け「羽田が機能強化されたんだから仕様が無い。」と諦めるわけにはいきません。

先日も機能強化される成田国際空港を視察させていただきましたが、B滑走路の延伸、３本目滑走路の早期整備、１０月冬ダイヤから開始される夜間飛行制限の緩和など、一歩一歩ではありますが、着実に空港機能の強化を図ることで、選ばれる空港となるよう、議会としても取り組んでいきたいと思います。

それではまた明日！