議会運営委員会行政視察 初日
今週は視察ウィーク。昨夜に印旛利根川水防事務組合の行政視察(初日:福島、二日目:仙台)から戻り、今日からは議会運営委員会の行政視察に来ています。
視察初日の今日は、愛知県大府市にて議員提案による『「健康都市おおぶ」みんなで美しいまちをつくる条例』について制定経緯、過程、内容などについて当該条例の策定の中心となった大府市議会議員の皆さんに説明いただきました。
条例策定の発端は会派を超えた2期生議員の勉強会で機運が高まり、同期勉強会を通じた中で議論を深め党派を超えて納得できる条例に仕上げたということです。
条例の内容としては名称のとおり、罰則付きのマナー・モラルを規定したものであり、
・ゴミ類のポイ捨て禁止(違反者は罰金2万円)
・犬猫の糞の放置の禁止(違反者は罰金2万円)
・落書きの禁止(違反者は罰金5万円)
・資源物の持ち去り禁止(違反者は罰金5万円)
・駅周辺に路上喫煙禁止地区を設ける。(違反者は罰金2万円)
といったものがあります。
いずれの項目についても罰則規定があり、議員提案ということもあってかかなり強い条例になります。罰金は刑罰になるため前科がつくことになりますが、説明によると違反と同時に罰金対象にするのではなく、指導・勧告に従わなかった場合に裁判所に訴えるという流れになるということで、罰金規定は抑止効果として設けたということでした。
条例の中身について個人的に言うと、モラル条例自体はそれほど難解なものではありませんので触りやすいのは事実ですが、制定することによって自分たちの市はモラルがない市民の集まりであるということを認め、発信することになるため、個人的にはよほどのことがない限りは後ろ向きだったりします。
他市のことですのでそれはさて置き、自治体条例の99.8%が市長執行部から提案されている実情から考えると、議会自らが立法府として政策立案に携わるということは実に有意義だと思います。
条例制定にまで至ることができたのは、やはりスタート段階から党派・会派を超えた横断的な議論を展開してきたことが大きいということが印象的でした。
議会に身を置いて6年、様々な引っ張り合いにより議論がなかなか前に進まずに悔しい思いをしてきたことが少なからずあります。ですが、2期目の中盤に差し掛かる中、会派のメンバー、そしてそれにとどまることなく意志のある同僚と共に成田のために政策立案を含めた議論を積極的に交わしていければと思います。
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む