成田空港機能強化「夜間飛行制限緩和」修正案という奇策は受け入れらるのか!?
皆さんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。
成田空港の機能強化について議論されていますが、今月12日に国、県、NAA、空港周辺市町で構成する四者協議会が開催されることになりました。
そこで、機能強化三点セットの一つ、夜間飛行制限の緩和について、以下の提案がなされる見通しのようです。
<成田空港>夜間飛行制限緩和 国とNAA、1時間延長案で調整「3時間」見直し
毎日新聞
成田空港の機能強化策である夜間飛行制限の緩和を検討している国と成田国際空港会社(NAA)は、発着時間を3時間延長する当初案を見直し、当面は午前6時〜午前0時とする1時間延長案で調整していることが、関係者への取材で分かった。
3本目の滑走路整備後は、午前5時〜午前0時半まで現行から2時間半延長する方針。二段構えで延長した場合、当初案からの見直し幅は30分で、周辺住民の理解を得られるかは不透明だ。近く開かれる国、県、NAA、周辺9市町の四者協議会で提案する。
NAAは昨年9月の四者協議会で夜間飛行制限を緩和し、発着時間について現行の午前6時〜午後11時を3時間延長して、午前5時〜翌午前1時とする案を提示した。しかし、住民説明会では「睡眠時間が4時間しかない」と批判が相次ぎ、県と9市町が5月、見直しを国土交通省とNAAに要望していた。
見直し案では、2020年東京五輪・パラリンピックを見据え、開催までに夜間飛行制限の緩和をA滑走路で先行実施。発着時間を現行から1時間延長し、午前6時〜午前0時にする。一方、3本目の滑走路整備後は「午前5時〜午後11時」と「午前6時半〜午前0時半」の2通りの発着時間を設定。滑走路ごとに発着時間をスライドさせることで、飛行機が飛ばない時間を6時間確保するという。
ご覧の通りですが、国土交通省と成田国際空港株式会社(NAA)がこれまで提案していた内容を見直し、運用時間を6時から24時までとする修正案を検討しているという記事です。
これまで提案されていた案が5時から25時だったので、当初案よりも前後1時間を削り、合計2時間減らすことになります。
計画案見直しの背景は、これまでに空港周辺自治体で100回以上、成田市内では40回の住民説明会を実施、そこで出された住民の意見を考慮したものだと思います。
ただ、やむを得ない場合のみ離着陸を許可するカーフューの弾力的運用は維持するようで、新案では24時から24時半までの30分間のみ適用するとのことです。
そして、少々複雑ですが、この案はA滑走路で先行実施したいとの考えで、その後、第3滑走路が供用開始された時に「5時から23時」と「6時半から24時半」という2通りで滑走路を定期的に入れ替えて運用させることで飛行制限時間を6時間確保、騒音被害の平均化を図るという奇策も提案される見通しです。
個人的には「これが本当に妥協点なのか。」と感じてしまった記事。
中途半端というか、ただでは転ばないというか・・・
確認すべきことは多く、どの程度の期間で入れ替えをするのかなど詳細はまだ分かりません。
過去ニュージーランドに留学していた折にサマータイムを体験、翌日からいきなり時計を1時間進める!という経験をしたことがありますが、日照時間を考慮、社会全体が1時間時計を進めるならまだしも、それが騒音によって導かれるのだとすると、騒音地域住民の皆さまに果たして受け入れられるのか、甚だ疑問でなりません。
個人的には、こうした小手先ではなく、移転区域の拡大や補償の充実を図ることで住民合意を図ることが近道ではないかと思います。
いずれにしても、まだリーク情報でしかないことから、12日の四者協議会において、国、NAAからどのような提案がなされるのか、そしてメンバーがそれぞれ何を発言するのか、注視してまいります。
それではまた明日!
千葉県議会議員
雨宮 しんご
Shingo Amamiya
- 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
- はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
- 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
- 千葉県立富里高等学校
- ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
- 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
- 成田市議会議員 4期
- 第41代 成田市議会議長
- 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
- 第33代 成田商工会議所青年部 会長
- 成田青年会議所OB
- 千葉県中小企業家同友会東総支部
- 千葉県富里高等学校同窓会 会長
- 中学校PTA会長
- 日本サーフィン連盟公認インストラクター
- 海上安全指導員
- ※歴任を含む