令和6年10月1日商工労働常任委員会-10月01日-01号
◆雨宮真吾 委員 ありがとうございます。今回のスタートアップの質問をさせていただければと思います。
せんだっても昨年7月に立ち上がったばかりのサカナAIが300億円集めたというような話がニュースでも話題になっていました。政府のほうでも、先ほど課長、お話しあったように、2027年には投資額、政府のほうも10兆円を目指すというような話も出ているので、今回のこのスタートアップへの事業創出というのはすばらしいなというふうに思うんですけれども、現状の千葉県の状況というのはどういうふうになっているのか、分かる範囲で結構です。教えていただければと思います。
◎説明者(大野経営支援課長) 現在の千葉県、県も含めた県内の状況ということだと思いますが、まず、県では、従来からビジネスプラン・コンペティションの開催などにより起業家の発掘に努めるとともに、創業応援助成金や制度融資による資金面での支援、それからチャレンジ企業支援センターにおける相談や専門家派遣、こういったことによる伴走支援を実施しております。また、インキュベーション施設における技術的な支援や、優れた技術を有するベンチャー企業とその技術を活用したい大企業等とのマッチングを図るオープンイノベーションの交流会、それから、新たな技術やアイデアを有するベンチャー企業に対する短期集中的な伴走支援、こういったことも実施してきているところでございます。
また、県内の状況でございますが、県内においては千葉市や柏市などでもスタートアップの支援の充実を少しずつ図ってきているということを聞いております。また、千葉大学をはじめとした大学発のベンチャーも増加しているということを認識しております。そういったことから、スタートアップを支援する県内の環境が着実に整備されてきているものではないかと認識しているところでございます。
◆雨宮真吾 委員 そういった市町村の取組も踏まえた上での今回のスタートアップ支援の事業なのかなというふうにも思うんですが、差別化という意味では、例えば千葉市においては、スタートアップ・エコシステムという形で、もう本当の伴走型支援を進めて、かなり制度設計を細かく、私も拝見しましたが、構築をしているようでありました。そういった意味においては、今回の千葉県が実施する予定のスタートアップ支援というのと、差別化であったりとか、スタートアップを検討されている方からして、県と市の取組状況のすみ分けについて、どんなふうに捉えてらっしゃるのか。逆にすみ分けずに連携をしてやっていこうという意思があるのか、考えがあるのか、そのあたりについて、市町村との連携状況等も併せて御答弁いただいてよろしいですか。
◎説明者(大野経営支援課長) お話がございました市との連携等、特に千葉市の話がございましたが、千葉市につきましては、市内のスタートアップを対象としていろんな機関が連携して支援体制を組んでるということで認識しております。一方、今回、9月補正で今出させていただいている事業でございますが、県では、県内全域のスタートアップを対象に、先ほどちょっといろいろ御説明いたしましたが、県内各地域において先輩起業家とのメンタリングや交流会等を開催することにより、スタートアップのコミュニティーを形成していく、そのきっかけづくりをしていきたいと。さらにはスタートアップの増加を促進していきたいということで、我々は考えてるところでございます。
なお、千葉市をはじめいろんな市町村がございますが、今後もいろいろこのスタートアップ支援に関しては意見交換、情報共有しながら、それぞれいろんな支援のやり方があると思いますが、そういったスタートアップの支援が効果的になされるように、いろいろ連携を図っていければなと考えているところございます。
◆雨宮真吾 委員 もう少しだけ聞かせていただきたいというふうに思うんですが、スタートアップについて、どこが取り組んでるかというと、やっぱり東京都が一番なんだろうというふうに思うんですが、この前、5月ぐらいの日本経済新聞に、大学発のスタートアップ、一番多いのはどこだなんていうような記事があって、見ると、富山県がやっぱりすごいということで、知事がもともと起業家だったのかな、そういったところで積極的な取組をなされているということでありました。先日の6月の代表質問かなんかの答弁でも、KPIと設定した上場企業、IPOを1社というのは実現できそうだというような答弁もされてるぐらい、KPIを上場企業1社というのも当てて、そして本気で伴走型支援を行って上場まで持っていくという気概を持って、富山県はスタートアップ企業の支援を推進しているというような状況でした。なんで、なせば成るだなというふうに思った次第だったんですが、千葉県として、このスタートアップへの取組、今回が県としての本当のスタートアップなんだろうというふうに思ってるんですが、スタートアップ支援を、本気度というか、どういうふうに今後展開をしていこう。例えばIPOを育てていくんだという気概を持っていくのか、取りあえずやってますと。今千葉市もしっかりやってるんで、千葉市との連携を進めていくんだというのが趣旨なのか。それとも、県としてスタートアップに力を入れて、例えば千葉大学と一緒に連携をして大学発のスタートアップを推進していくんだというような、そのあたりのビジョンというか、お伺いしてもよろしいでしょうか。
◎説明者(大野経営支援課長) 今後のスタートアップへの取組ということで、今回9月補正においてこういったスタートアップを対象としたコミュニティーの形成ということで、我々もいろいろ初めてな事業でございます。そういった中で、我々も県内スタートアップの状況というのが詳細にまだ把握しているところではございません。民間企業の調査では、300社ぐらい県内にはスタートアップがあるのではというようなことは把握しているところですが、こうした今回の9月補正で、まずコミュニティーの形成を進めていくきっかけづくりを進めていくとともに、まずこういったスタートアップの増加を図っていきたいと。要するに、まずは裾野を広げていくということが必要じゃないかと思いますので、まずはスタートアップの増加を図っていく。その中で、当然先ほどお話しございました千葉大学をはじめ、大学とか金融機関とか市町村、そういったところとの連携も当然進めていかなきゃいけないと考えていますし、基本的にそういったところと連携しながら、まずはこの本事業をしっかりやりながら、スタートアップの支援、今後、スタートアップの現状とか、それからニーズがどういったものがあるか、こういったのも併せていろいろ把握してまいりたいと考えています。その後いろいろ支援策等について検討していければなというふうに考えております。
◆雨宮真吾 委員 最後、要望なんですけれども、今回補正予算ということで緊急的に上げられた。新年度予算についても、スタートアップについては今後継続的に取り組まれていくということだろうというふうに認識をしておきます。そういった中で、やっぱり富山県の成果の出方というのは、やっぱりあれだけ集中して取り組んでいけば出るんだというところがありますので、ぜひ富山県のスタートアップ・エコシステムというのは参考にしていただきたいなというふうに思います。また、私の周りにもスタートアップに積極的に取り組んでいる仲間とか後輩とかがやっぱりいるんですが、彼らから話を私も私なりに伺ってみると、やっぱり一番困るのはどこかって聞くと、自分たちはもうアイデアは持ってると。ただ、それを実現するための販路拡大の営業であったり、ベンチャーキャピタルからの、やっぱり資金をどういうふうに集めるのかという、ここが一番やっぱりネックになっている。あと、人材の確保ですよね。この3か所にやっぱりフォーカスを当てていく支援というのが、寄り添った支援になっていくんではないかなというふうに思います。現段階で、まずはスタートということで、まずは裾野を広げていくんだという趣旨は十分分かりました。ぜひ推進をしていただいて、希望を持たれている方をぜひ囲い込んでいただきたいなというふうに思うんですが、その次の手というのもぜひ検討していただいて、新年度予算等に組み込んでいただけることを要望したいと思います。よろしくお願いします。
以上です。
◆雨宮真吾 委員 ありがとうございます。2点伺わせていただければと思います。
先日、起業家育成プログラムが成田国際空港協力の下、成田空港で開催されたということで、拝見をさせていただきました。それは小中学生対象のもので、5日間にわたって非常に刺激的な議論が行われて、私も拝見させていただく中で、子供たちのアイデアが改めてすごいな、芋けんぴを味変できるふりふり芋けんぴとか、子供ならではのアイデアがあって、これはぜひ本当に商品化したらいいんじゃないかななんていうふうに思った次第でありまして、感動しました。すばらしい事業だなというふうに思ったんですが、あわせてアンダー25の起業家育成プログラムなども開催されているということですので、まずこの起業家育成プログラムの成果について、どのように受け止めてらっしゃるのか、伺えればと思います。
◎説明者(大野経営支援課長) まず、ちば起業家育成プログラム、これにつきましては、若年層を対象とした体験型プログラムと。その実施を通じまして、アントレプレナーシップの向上を支援し、将来の職業選択の幅を広げるとともに、この事業を広く周知して、若い世代に起業を身近に感じてもらうということで、起業機運の醸成を図っているというところでございます。プログラムに参加した方々からも、起業を身近に捉えるようになったとか、将来の選択肢として起業を考えるようになった、また、将来、起業に挑戦してみたい、こういった感想が寄せられて、起業への興味関心が深まって、そういったアントレプレナーシップの向上が一定程度図られたものというふうに考えているところでございます。
◆雨宮真吾 委員 今後の展開というか、先ほどのふりふり芋けんぴではないんですが、実際面白いなと思うような光るアイデアが出てきたときに、例えばそれを商品化していこうとか、そういった具体的なビジネスモデルへの酌み上げというか、後追いというか、そういったことというのは、このプログラムとしてはしていくんですか、それとも、これで一旦終了という形なんですかね。
◎説明者(大野経営支援課長) まず、小中学生のほうはやはりBtoBということで、協力企業さんに対するアイデアを売り込むということで、いろんな様々なアイデアが出て、非常に私も感動したところでございますが、どちらかというとビジネスプランみたいな、より実践的なことをやるのはアンダー25のほうでございまして、ビジネスプラン作成ワークショップに参加した高校生とか大学生等に対しましては、まず県のほうで開催しておりますCHIBAビジコン、ビジネスプランコンペティション、こちらのほうの案内をいたしまして、応募を促しているということで、1つの道のりと考えています。それとまた、さらに参加者が具体的にプランの実現化に向けて、起業などの希望がある場合は、県のほうでも創業支援制度をいろいろやっておりますので、そういったものを利用しながら支援していければなと考えております。
また、小中学生に対しては、数年後には今度は高校、大学生になりますので、より実践的な、要するにビジネスプラン作成ワークショップなどにも将来参加していただくように、応募していただくように、その際に案内して、引き続きの支援をしていきたいなと考えております。
以上です。
◆雨宮真吾 委員 せっかくこういう形でフックをかけて来てくださった方々がいて、様々な経験を通じてビジネス、スタートアップ、様々な視点を持って興味を持っていただいたというのを、このままこれで終わりにしてしまうのはちょっともったいないなというふうにさえ感じた、本当にすばらしい事業だったなというふうに思っています。先ほどのスタートアップの事業もありましたけど、やっぱり点で事業をやっていてもなかなかうまくいかないんだろうという気がしています。先ほど今、課長のほうからも話をいただきましたので安心しましたが、これだけで終わることなく、こういう機会を通じて、さらにまた子供たちの成長とともに、最適なアントレプレナーシップをしっかりと実践していくことで、千葉県全体がスタートアップが増えていくような流れというのを醸成していっていただきたいなというふうに思います。
次、もう1点なんですけれども、デジタルマーケティング事業についてちょっとお伺いできればと思います。昨年のちょうど9月補正でデジタルマーケティング事業がついて、それで新年度予算という形で今動いているというところだと思うんですが、このデジタルマーケティング事業については、あらゆるビッグデータを取得して、人流の動きであるとか消費動向の調査などを行っているというふうに伺っていますが、これの進捗状況について伺ってよろしいでしょうか。
◎説明者(安部観光政策課長) 昨年度9月補正でアクアラインの人流分析などについて、これはまだ一部、アクアラインについては継続中でございますけど、事業実施を通じて得られたデータの質や信憑性、また効果的な分析方法等の有益な情報を踏まえて、現在、デジタルプラットフォームの構築に向け、検討を進めている状況でございます。
以上です。
◆雨宮真吾 委員 成果がうまく出ていればプラットフォーム化をしていくということだったんですが、新年度予算をつけて、県内全域の人流であったり消費の動向調査を図る中で、一定の成果が上がっているという認識でいいんですよね。だからこそデジタルプラットフォームをつくっていくんだということなんですが、それの、例えば今後のスケジュール感であるとか、言える範囲で結構なんですが、ある程度どのぐらいのビッグデータを集めていて、それがどの程度の成果として、最終的にはデジタルマーケティングを行った上で、観光振興計画とかそういったものにも活用できるようにしたいとか、市町村にもそういった情報を提供できるようにしていきたいんだというような希望というか、ビジョンを掲げていらっしゃったと思うんですが、そのあたりに向かっての課題も含めて、今後どういうふうに展開をしていこうとしているのかというところも併せて伺えればと思います。
◎説明者(安部観光政策課長) 現在、プラットフォーム構築に向けてやっています。本会議で田中委員の答弁でもしましたように、ビッグデータはかなり膨大な量で、様々な事業者が様々なサービスを行ってございます。その中で、例えば人流や消費動向、我々が求めるものにそういったデータが何が一番効果的か、どのデータが効果的かということとか、どういった分析手法が一番最適かとか、結果の活用方法はどうしていくかというのを、そういったいろんなビッグデータのいろんなサービスを検証しながら、今、検討と検証を重ねているところでございます。課題としては、やはり例えば費用の割には我々が得られる効果が、欲しい結果が得られないものとか、個人情報の壁とかもありますので、なかなかこちらが求めているような人流や消費の動きとかも得られないとか、そういったこともあって、我々どんなデータを得るのが最適かというところを今検証しているところでございます。
以上でございます。
◆雨宮真吾 委員 恐らく今後もいろいろなサービスが日進月歩で出てくるであろう。お話伺うと、やっぱりキャッシュレス決済が進展していくけれども、大手のキャッシュレス会社についてはなかなかその情報は出せないとか、2次利用はさせないとか、そういった様々な制約もある中で、ビッグデータを安易に取得していくということの難しさというのは感じるんですけれども、どこかのタイミングで目標というかお尻を決めて、ここまでに現時点で集めたビッグデータをもうプラットフォーム化してオープンするというふうに決めていかないと、どんどん新たなビッグデータが生まれてきて、またそれに1つの検証、また検討を行ってやっていくと、いつまでたっても集めたものを活用できずに、オープンするのがどんどんどんどん過ぎてしまうようなことを憂慮してしまいます。それほどにビッグデータが今、膨大なんだろうなというふうにも思いますし、様々な課題もある中で、ただ一方で、それがせっかく集めたんだけれども、有用性に欠けては、オープンしたところで意味がないというふうにもなるところだと思うんですが、ただ、どこかでやっぱりそこの線引きをした上で、いつまでに、いつ頃に、このデジタルマーケティング事業の成果というのを公表するというか、というのはお答えできそうですかね、現時点で。ちょっと難しそうですかね。もし可能であれば、いつ頃にはこの成果というのを見せたいなというふうに思ってらっしゃるのか。早く見たいという気持ちが強いだけなんですね、私としては。ぜひちょっとそのあたり、希望的観測で結構なんですが。
◎説明者(安部観光政策課長) 公表する成果、最終形がどこによるかによって、いつまでというのはなかなか難しい問題かと思います。ただ、いずれにしても、そのビッグデータを使って検証とか、そういったものは我々も重要だと思ってございますので、そういった、例えば今できることがこういうものであれば、それはすぐにできるとか、そういった形で、最終形がいつまでというのはなかなか難しいんですけど、常にできるように努力するというようなものを含めて頑張っていきたいと思います。
◆雨宮真吾 委員 最後にすみません、1つだけね。やっぱりもうバージョンワンでいいんで、バージョンも、ベータバージョンも何でもいいんですが、取りあえず出していただいて、それをどんどんどんどん更新して、更新して、更新していくというふうにやっていくことが重要だろうなというふうに思います。事業成果をいつか発表していただいて、これだけのものを得たよというところを私たちにぜひ見せていただいて、それが市町村にも寄与するようなデータとなることを願ってます。よろしくお願いします。
以上です。