台風25号 印旛沼周辺で被災した8つの機場 田んぼに水を張るために。 2026.10.23
みなさんこんにちは、千葉県議会議員の雨宮しんごです。
印旛沼の周りには、「機場」と呼ばれるポンプの施設が数多くあります。
印旛沼より高いところにある田んぼには、ポンプで水をくみ上げなければ水が届きませんし、反対に、沼より低い土地では、ポンプで水を抜かなければ田んぼや住宅が水につかってしまいます。
機場は、印旛沼周辺の米づくりと暮らしを支える施設です。

(白山甚兵衛機場)
被災した8つの機場
そんな機場ですが、千葉豪雨、台風25号により、印旛沼周辺の8つの機場が被災しました(10月1日現在)。
■ 水を送る(揚水)
・吉田機場
・手繰機場
・白山甚兵衛機場
■ 水を抜く(排水)
・鹿島川機場
・大竹機場
・甚兵衛機場
■ 送る・抜くの両方(揚排水)
・岩戸機場
・酒直機場(水資源機構)

西印旛沼側では吉田・岩戸・手繰・鹿島川、北印旛沼側では酒直・白山甚兵衛・大竹・甚兵衛と、沼の両側で被害が出ています。8月の千葉豪雨と合わせると、小さな機場も100か所以上が冠水しました。

(白山甚兵衛機場の内部)
白山甚兵衛機場
白山甚兵衛機場は、古くなった2つの機場を統合して平成28年3月に完成した国営の機場で、千葉県が管理しています。成田市と栄町の975ヘクタールの田んぼに、印旛沼の水を送っています。
今回の浸水で、地下1階のポンプ室は完全に水没し、水は1階の電気室の床から1.56メートルの高さにまで達しました。9月29日からは、農林水産省のMAFF-SATが水中ポンプと発電機を設置し、機場の中の水を抜いてきました。
県に確認したところ、改修は農林水産省が主導して行う予定ですが、スケジュールを含め、具体的な内容はまだ検討中とのことです。
大竹機場
大竹機場は、県が管理する排水機場です。電気設備とポンプ設備が浸水し、止まったままです。現在は仮設ポンプと農林水産省の排水ポンプ車で水を抜いています。暫定復旧は来年1月、本格的な復旧は令和10年3月の予定です。
岩戸機場・吉田機場
西印旛沼側では、岩戸機場と吉田機場の受益農地が広く水につかりました。MAFF-SATが9月25日から排水ポンプ車4台を派遣し、岩戸機場に3台、吉田機場に1台を配置して排水を支援しました。

4月の作付けに向けて
10月21日、県は台風25号などへの緊急対応として、108億6200万円の補正予算を専決処分しました。
このうち、印旛沼の堤防決壊などで被災した集水路や排水機場などの復旧に、7億9000万円が盛り込まれています。さらに12月議会には、種子・苗・肥料などの費用を支援する、来年の作付けに向けた農家への支援も提案される予定です。
水につかったポンプや電気設備の本格的な復旧には、一般に数か月から、場合によっては数年かかります。しかし、田んぼは4月に始まります。いま、全国から仮設ポンプを集め、来年の作付けにつなげる検討が進んでいます。県も、早めに地元説明会を開きたいとの考えを示しています。
機場の復旧状況は、引き続き確認し、お伝えしてまいります。
(10月22日時点)
プロフィール
昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
千葉県富里高等学校・高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
成田市議会議員 4期 / 第41代 成田市議会議長
2023年 千葉県議会選挙 初当選