道路は整備した。制度も変わる。それでも飲酒運転はなくなっていない。 2026.07.02
みなさんこんにちは、千葉県議会議員の雨宮しんごです。
2021年6月28日午後3時23分。
千葉県八街市。市立朝陽小学校付近の通学路で、下校中の児童の列に大型トラックが突っ込み5人が死傷し、2人の命が奪われました。
悲惨な事件から5年が経過しました。
この間、八街市は通学路の危険箇所150か所を洗い出し、ガードパイプ、カラー舗装、ハンプなどできる対策を講じ、今年3月、全箇所の対策を完了しました。
事故現場周辺の法定速度は60km/hから30km/hに引き下げられ、大型車両の終日通行止めも実施されています。
千葉県全体としても緊急点検で県内通学路から危険箇所3495か所が抽出され、道路管理者が対応すべき2330か所のうち2161か所で対策が完了しています。
道路は変わり、ハードは確実に前進しました。
ですが、数字が示す現実は厳しいです。
令和7年、千葉県内の飲酒運転による死亡事故は5件。前年と、まったく同数。
飲酒運転事故件数は87件と前年より45件減少しましたが、死亡事故だけは、5年経っても減っていません。
飲酒ありの死亡事故率は5.7%。
飲酒なしの0.9%と比べると約6倍です。
県内54市町村のうち28市町村、半数以上の自治体で飲酒運転事故が発生していて、成田市も例外ではありません。
数字が示しているのは、
「千葉県の交通事故は、いまだに運転者の意識の問題に行き着いている。」
ということです。
信号機のない横断歩道での一時停止率は48.4%。
全国平均56.7%を大きく下回っています。
明日、常任委員会に臨みますが、自転車ヘルメット着用率は7.9%。
全国平均21.2%の、3分の1にも満たない状況です。
道路を変えても、
人が変わらなければ、
子どもの命は守れない。
これが5年間の、冷厳な現実です。
今年9月には法律が変わります。
道路交通法施行令の改正により、2026年9月1日から生活道路の法定速度が60km/hから30km/hに引き下げられ、中央線がなく幅員5.5m未満の道路が対象で住宅街も、通学路も対象になります。
なぜ30km/hなのか?
理由は、生きるか、死ぬかの境界線だからです。
時速30km/hで歩行者と衝突した場合の致死率は約0.9%。60km/hでは約17.4%。
19倍以上に跳ね上がります。
この速度差が、命の明暗を分けます。

制度が変わっても、伝わらなければ守れないので、通学路と生活道路を中心に、自治会・学校・PTAと連携して周知していきたいと思います。
飲酒運転は「うっかり」ではなく犯罪です。
「少しだけなら」 「大丈夫だろう」
その一瞬の判断が人の未来を消すことは、何度も証明されてきました。
道路は整えた。
制度も変わる。
あとは、
私たちの行動が変われるかどうかです。
プロフィール
昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
千葉県富里高等学校・高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
成田市議会議員 4期 / 第41代 成田市議会議長
2023年 千葉県議会選挙 初当選